“アフリカのシンガポール”を目指す東アフリカの小国、ルワンダ。
2012年のGDP成長率は8%を超え、ITで経済成長することを目指しています。そんな中、ルワンダの500フラン(約70円)札が非常に”らしい”デザインに新しく変わったのでご紹介します。
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国策を紙幣に表す
上記の写真の上が旧札で、下が新札です。旧札には、農婦が描かれていますが、新札にはパソコンを触っている少年少女が描かれています。
以前、トジョウエンジンでご紹介した、OLPC(One Laptop Per Child)というNPO団体の取り組みを、ルワンダでは国をあげて奨励しているのです。
その事業は至って単純で、途上国の子供たちに一人一台、100ドルの安価なパソコンを配るというもの。その様子が新札には描かれており、幼少期からパソコンに触れ、IT(通信技術)を国全体で広めようとしています。
ルワンダでは2020年までに、「低収入の農業中心」から、ITなどを駆使したサービスを軸に、中所得国に育て上げることを目標としています。日本などでは、国の偉大な人物を紙幣に描きますが、ルワンダの新札では、国の方針をそのまま紙幣に反映させました。
裏面も凝ったデザイン
さらに注目したいのは、新札の裏のデザインには、最近ルワンダで導入され始めたホルスタイン牛が描かれているということ。主な輸出品であるコーヒーや紅茶以外の農産物も飼育し、さらに国民の栄養価を高める意味も含まれているそうです。
そして、今までは英語・現地語のキニアルワンダ語・フランス語で作られていたのですが、新札にはフランス語が抜けているそうです。2008年から政府の方針で、国の公用語がフランス語から英語に変わり、今回の新札にもこの変化が示されていると言えるでしょう。
もう後戻りはできません。今後のルワンダの成長には目が離せません。
[JICAルワンダ]
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