突然ですが、山がどうやって出来るかご存知でしょうか?
いくつか形成工程あり、その中の一つが、噴火による火山形成です。
今回ご紹介するメキシコの「パリクティン火山」も噴火によって生まれた火山ですが、その形成工程が随分と特殊なのでご紹介します。
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突然現れた火山
メキシコのミチョアカン州にあるパリクティン火山。標高424mの山は、高さ自体に目新しさはありませんが、山がこの高さにまで達した工程がとても変わっています。
1943年1月、雷鳴にも似た地鳴りが始まり、翌月2月20日に地震が発生。地面が割れて、火山灰と石を噴射する噴火が始まりました。次の日には10m近い高さになり、1週間でなんと150mの高さにまで達しました。
その後も噴火活動は続き、1年間で336m、噴火の終わった8年後には424mの高さになりました。火山灰と溶岩によって2つの村がなくなったものの、人的被害はほとんどなかったことも大きな特徴です。
人的被害が最小限にとどまったのは、溶岩のスピードが遅かったからでした。そのため、人々は村から避難することができ、火山が出来上がっていく様子を目の当たりにしながら、村を離れていったのです。
それにしても1週間で150メートルの高さの山が0から出来たとは信じられません。形成工程が非常に特殊なため、「新世界七不思議(自然版)」の候補にもなったのも納得です。
メキシコに誕生した不思議な山、一度見に行きたくないですか?
(photo: Wikipedia)
次回の絶景Q〜ここはどこでしょう?〜
この「絶景Q」のコーナーでは、毎回途上国の素敵な景色をクイズ形式で紹介していきます。
第192問は、こちらの写真。エメラルドブルーの水の奥に広がる鍾乳洞。この絶景スポットは次の記事で紹介します。どうぞお楽しみに!
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