南米の歴史を語る上で欠かせないインカ帝国。言葉だけなら、ほとんどの人が聞いたことがあるでしょう。
有名なマチュピチュもインカ帝国の遺産の一つですが、その中心地がどこであったかご存知でない方も多いのではないでしょうか?
今回紹介するのはインカ帝国の首都にして文化の中心地「クスコ」。世界遺産にも登録された美しい町をご紹介しましょう。
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失われた黄金の都に生まれた新しい文化
「クスコ」について紹介する前に、インカ帝国の歴史について少しお伝えしましょう。
インカ帝国は、南米のペルー、ボリビア、エクアドルにまたがる巨大な王国でした。最盛期には、チリやアルゼンチンまで国が広がり、1,600万人の人たちが暮らしていたと言われています。
そんなインカ帝国の中心地「クスコ」は黄金の都と呼ばれていました。太陽神を崇拝し、その象徴として黄金を集め、神殿や宮殿を造ったためです。
しかし、16世紀になり、スペイン人が南米にやってくると、インカ帝国はたちまち崩壊しました。「クスコ」の黄金の神殿もほぼ全て破壊され、黄金のなくなった礎石のみが残りました。
その後、スペイン人は礎石の上に協会を作りました。ヨーロッパの建築と、インカ帝国から続く美しい礎石が融合して生まれた新しい文化です。2つの文化が混ざり合った「クスコ」は後に世界遺産にも登録されました。
「クスコ」とは現地の言葉で「ヘソ」を意味する言葉。国の首都であり、文化の中心地である場所に相応しい名前です。南米の歴史のど真ん中、ぜひ行ってみたくないですか?
(photo: Wikipedia)
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