皆さん、こんにちは。e-Education Projectの坂井建です。
突然ですが、皆さんは「ルワンダ」についてどんなイメージを持っているでしょう?
貧しい国、紛争が絶えない地域、大虐殺の地・・・。僕のイメージは、「日本とは縁遠い国」でした。
そんなルワンダの固定概念を壊すために、ルワンダでe-Education Projectの活動をしてきたをしてきたドガくん(牧浦土雅)が先日、電子書籍を出版しましたので紹介させてください。
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「アフリカ」「ルワンダ」といえば・・・
19世紀の帝国主義時代。
イギリスやフランスによって、アフリカは縦横に分割されました。さらにはアパルトヘイトなどの政策も進み、いつしかアフリカは「途上国」や「危険な国」というレッテルを貼られてきました。
その中でもルワンダという国のイメージは特に悪いものでした。20年前に起こったジェノサイド(大虐殺)。正直に言うと、僕も「危険な国」というイメージが強く、今ルワンダで何が起こっているのか、全く知りませんでした。
この本で書かれているのは、そんなルワンダの希望の話。ルワンダは、ジェノサイドから「奇跡」の発展を遂げた、非常に可能性に溢れる国なのです。
“千の丘”の国ルワンダ、国土は丘陵地帯が多い
可能性溢れる「ルワンダ」
アフリカの中でも犯罪率や汚職率が極めて低いルワンダ。現在、年率8%の経済成長率を誇り、若者を中心とした労働人口がどんどん増えています。
さらに、特筆すべきはICT立国であること。アフリカといえば、電気などもなくICTとはほど遠いイメージがあるかもしれません。しかし、ルワンダでは政府「ルワンダICTプラン」を打ち立て、光ファイバーを引くなど基盤作りがどんどん進んでいます。
ルワンダは今、アフリカの中でもっとビジネスしやすい環境にあると言えるのです。
現在ルワンダではホテルや商業ビルなど数多くの建物がすごい勢いで作られています
日本との意外な共通点
この本を読んで一番驚いたことは、ルワンダという国が昔の日本にかなり近いことでした。
冒頭で「日本とは縁遠い国」と言いましたが、本の中では、ルワンダは成長の仕方や国民性などが日本に似ているとしています。
虐殺という国の失敗から「奇跡」的に成長していること。日本の高度成長期に似た経済成長の仕方、「ホンネとタテマエ」の国民性、資源が少ないなどが、共通点をいくつも挙げることができるのです。
ルワンダの今後
ジェノサイド以後、めざましい成長を遂げているルワンダ。しかし、そのルワンダにも多くの問題があります。
では、今のルワンダに必要なことは何でしょう?
本の中では「経済成長を維持」させること重要であると書かれています。そして、その成長の維持のために欠かせないことは民間セクターの成長です。
現在、民間セクターがルワンダの経済成長のエンジンとして貢献しているとは言い難く、未だに世界各国のODAに頼っている段階です。これからは民間に出来ることは民間に委ねていき、民間部門が自立的な成長が出来てこそ、はじめてルワンダの持続的な成長は実現するのです。
ネクストマーケットとして注目されるアフリカ大陸。その中で間違いなくキーポイントの1つになるルワンダという国。
これからは、今までのような一方的な援助ではなく、協働で双方の経済を刺激しあえる「国際協力」の形が必要だという強いメッセージがこの本の各所に詰まっています。
昔の概念を取り払い、本当のルワンダの「今」を知ることができる一冊。良かったらぜひ手に取り、あなたの知らないアフリカに触れてみて下さい!
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