皆さんこんにちは。e-Education Projectルワンダ代表のドガです。
前回の記事では、いよいよ作ったDVDを農村部の実施校で放映し、e-Educationのルワンダでの可能性を感じたことについてお話させて頂きました。
今日は、さらに訪れた実施校の様子、そして想像外のアクシデントについてご紹介します。
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自らのモチベーションにも繋がった
前回訪れた学校では、e-EducationのDVDを熱心に見て、メモをとり始める生徒がいたことに、僕は感動していました。彼ら彼女たちの笑顔は、今までの苦労を一気に吹き飛ばしてくれるほどのパワーがあり、これからのプロジェクトの中でも幾度とこの笑顔が僕のモチベーションになりました。
さらに、実施一校舎目で、生徒たちから予想を超える素晴らしいリアクションをもらいました。
「やはり僕たちe-Educationがやってきたことは間違ってなかったんだ」
これまで何となく信じていたものが確信に変わった記念すべき日。この学校の担当になった現地パートナーの一人のウィリアムはもちろんのこと、この報告を聞いたメンバー全員の士気が高まりました。
最初に大事なのはスピード!
僕は、最高の授業が入ったDVDが完成した翌週から、ほぼ毎日学校へ出向くアポイントを入れていました。試験まで約1ヶ月で時間が無かった、という理由もありましたが、ここで止まらずにどんどんe-Educationをルワンダで広めて勢いをつけたかったのです。
そのため、現地メンバーがプロジェクトの需要がありそうな農村部の学校を予めピックアップし、そこの関係者の皆さんにいろいろと話を聞いてもらいました。これにより、平均2時間弱かかる学校に毎回出向く必要がなくなり、学校の現状が掴めてきました。
あとは実践あるのみ。現地メンバー一人一人が担当する学校をミーティングで決め、最初にDVDを流すセッションの時だけは、僕も一緒についていくようにしました。
2校舎目はアレックスに託す!
しかし、ここで問題が発生しました。
その日は、ルワンダの南のニャマガベという虐殺の影響が最も大きかった地域の学校(Nyamagabe Secondary School)でのプロジェクト実施の予定が入っていました。そこの担当はe-Educationのことを熟知しているアレックス。僕は彼とその学校を当日は訪れ、校長先生とも会う約束になっていました。
そして、その翌日には、別のルワンダの北の学校(Rulindo Science School)へ行く予定となっていました。しかし、先方の手違いで、その日は学校が休校であることを忘れていたとのこと。「約束を僕がニャマガベに行く日に変えてくれないか」と電話が前日にあったのです。
いわゆる予定のバッティング。両方とも午前中のアポイントだったので、二つに行くのは不可能になってしまいました。
しかし、スピードが最初はとにかく大事だと思っていた僕は、アレックスに一人でニャマガベの学校に行ってもらうことにしました。ここで躓くわけにはいかないし、今週はとにかく農村部で走り回る週と決めていました。
アレックスは、同じようにDVDを最初に学校に届けにいった経験があり、ニャマガベは彼の地元の近くだったこともあり、アレックスを信頼することにしました。初めての一人での学校訪問、それも一番重要なDVDを見せるファーストステップだったために、その日の朝には電話がかかってきました。
アレックス:「ドガ、校長先生にはまず何て話せば良い?生徒たちにはどうプロジェクトのことを説明すべき?かなり緊張してるんだ!」
ドガ:「大丈夫、ちゃんと校長先生にアレックス一人で行くってことは伝えてあるから。僕も毎回学校に行く時はその場で感じたこと、思ったことを話してるだけなんだ。ルワンダの教育現場を見て、何が問題で、どんな解決策が必要か考えて、今に至ってる。アレックスの方がこれを説明するのはうまいと思うよ!とにかく自信を持って、生徒たちに気軽に、素直に話せばアレックスなら何の問題も無いはず!」
こうしてアレックスは、無事にミッションを終え、僕が感じたように、DVDに夢中になっている生徒たちの写真まで撮ってきてくれました。
こんなにうまくいくものなのか・・・!?
そしてアレックスを見送り、僕もバスに乗り込んで3校舎目に向かいました。
この学校の担当は、ルワンダ国立大学4年生のエマです。
彼は、どちらかと言うとシャイですが、物事を理解するのが早く、一緒に活動のしやすいメンバーの一人です。
この学校は、全実施校の中で外見は一番キレイだった、というのが第一印象でした。ただ、実験室はちゃんとあるのに、中の器具がそこら中に散らばったりと、実験ができない理由は明確でした。
ここでは、既に先生がプロジェクトの概要を説明して下さっていたようで、エマがDVDをまず流しました。
すると、「こんなにも皆DVDを見て喜んでくれるのか!」と思うほど、ここでも生徒、先生たちから好印象を受けました。
ここでは、先生がグイグイ僕たちに質問を聞いてきて、非常に情熱のある先生だと関心しました。このDVDは置いていってくれるのか、いくらなのか、この先生を紹介して欲しい、などと、信頼できる先生でホッとしました。
これで満足しない
ここまでで3校舎。
「5校舎で500人」に最高の授業を届ける、という目標のもと、ここで満足する訳にはいきません。
3日連続でルワンダ中を行き来しているため、かなりの疲労はたまっていましたが、どんどんこのまま進んでいこうと思いました。DVDを流す、というステップまでかなりの時間を要したため、ここに来て休むなんて僕にはできなかったのが、正直なところです。
しかし、4校舎目では、予想外の問題が僕たちを悩ませました・・・。
次回もお楽しみに!
ありがとうございました。
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