IBMが自身のスーパーコンピュータープラットフォーム「Watson」を、健康や教育など、アフリカが抱える問題の解決に活用することを発表しました。
米クイズ番組で証明された「Watson」の能力
IBMはこのプロジェクトに100億円を投資。これにより、パートナーや研究者がWatsonを使ってビッグデータを解析し、アフリカが抱える問題の解決策を見つけ出すとともに、新たなビジネスを創出することが期待されています。
Watsonはアメリカのクイズ番組で「優勝」した経歴もあるスーパーコンピューター。基本的に、Watsonは自ら学習するシステムとソフトウェアーを使って問題解決に取り組みます。この力を利用してビッグデータを解析し、複雑な問題に解決策を提示することできるのです。
ビッグデータの解析は、 食品価格のパターンやGDPと貧困率の予測、病気の予測など、アフリカが抱える様々な問題を理解するために欠かすことができない情報へのアクセスを可能にします。
200年かかるものが、20年で達成できる?
IBM Research AfricaのディレクターであるKamal Bhattacharya氏は、Watsonについてこのように語っています。
Watsonの持つパターンや相関関係を認識し、自ら学習する能力は、アフリカにおける問題を解決するための大きなポテンシャルを秘めています。Watsonによって、従来であれば200年かかっていたものが、20年で達成できてしまうかもしれないのです。
IBMは先月、Watsonに追加で1000億円を投資する計画を発表。10年で1兆円の利益を目指します。テクノロジーの力によって、世界の抱える問題は、ますます速いスピードで解決されそうです。
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