私たちのポケットに入っているスマートフォンが、もし世界で起こっている争いの原因となっているとしたら?
アップルが、製品のサプライヤーについてまとめたレポート「Supplier Responsibility 2014 Progress Report」を発表しました。
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59の製錬業者は”コンフリクト・フリー”と証明
これまでも、途上国で生産されているレアメタルが、武装グループなどの資金源となり「コンフリクト(紛争)」を生み出していることが、たびたび問題となってきました。今回この問題に対して、アップルは自身のサプライヤーにメスを入れました。
レポートによれば、iPhoneなどに使用される、タンタルというレアメタルを供給している製錬業者はすべて「コンフリクト・フリー」であることが第三者機関による調査で証明されたそうです。
また、アップルにレアメタルを供給している製錬業者のうち、59は「コンフリクト・フリー」のガイドラインを満たしている一方で、タンタル以外のレアメタルである、スズやタングステンなどの23の製錬業者に関しては現在調査中、104の製錬業者に関しては状況が分からないとのこと。
アップルの姿勢は称賛に値する
しかし、多くの企業の多くが鉱物資源の経路についてほとんど情報を開示していないことを考えれば、アップルがこのような情報を公開し、問題に取り組む姿勢を示すことは十分称賛に値する、とCongo CallingのBandi Mbubi氏は話します。
またBandi Mbubi氏は続けてこのように語っています。
私たちが求めているのは、産業全体がビジネスに取り組む姿勢を転換することにあります。その意味で、アップルが行ったことは、たとえ100%ではなくても、非常に意味のあることなのです。
28万人の従業員がコースを受講
アップルはまた、週60時間という労働基準を95%の従業員が満たし、未成年の労働についても急激な低下がみられることも発表しました。さらに、レポートの中でアップルは工場従業員の福利厚生についても改善がみられることを強調。
18の工場で従業員に対して教育の機会を提供しているおり、2013年には28万人の従業員が会計や英語、ウェブデザインにフラワーアレンジメントまで様々コースを受講したとのこと。
このような自身のサプライヤーにも目を向けた活動が、アップル以外の企業にも広がるといいですね!
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