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photo credit: Lee Fenner via photopin cc

皆さんは、ヨーロッパの”リトアニア”という国を聞いて何を思い浮かべますか?

北にラトビア、東にベラルーシ、南西にロシアと国境を接していますが、世界銀行からは開発途上国と位置づけられており、一人当たりのGDPランキングでもブラジルなどより下の51位となっています。

しかし最近、リトアニアの経済がヨーロッパで少し話題になってきました。

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リトアニア経済とベラルーシ

EU(欧州連合)には2004年に加盟しましたが、現在の失業率は12%と高く、貿易はヨーロッパ圏内・周辺諸国だけに留まっています。近年ではバイオテクノロジーなどのハイテク産業が盛んとなっています。

ロシア経済が低迷している中、リトアニアは先日、隣国ベラルーシと1.3億ユーロ(約181億円)の共同投資プロジェクトにサインしました。

ベラルーシの首都ミンスクで、リトアニアの民間企業がスポーツ施設やショッピングセンターなどを建設します。

2014年は多企業が中国へ進出?

さらに今年は、約20%の製造業者が中国への進出を計画しています。これはEUが後押しており、今後も高い需要が見込まれるアジアに決定。

現在、中国への輸出はリトアニアの全輸出のわずか0.45%しか担っていません。しかし、アジア以外へも進出していく将来性を見据え、あえて多くの企業が中国へ進出していくそうです。

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Photo: China.org

EU圏内での外交も忘れない

リトアニアのグリバウスカイテ大統領とドイツのメンケル首相は対談で、国どうしの経済提携を進めていくことが決定。

エネルギー保障問題でも2国間の関係性は強く、よりフェアな市場価格の設定も前向きに検討していくことが話されました。

ドイツはリトアニアにとって3番目に大きな投資国で、昨年は43億リトアニアリタス(約170億円)の投資を受けています。

リトアニアの良さを活かす

実は、リトアニアはヨーロッパでも珍しく、企業家の3分の1が女性だそう。このような労働の自由、そして大統領も女性と、安定性があることでも有名です。

地理的にはあまり語られていませんが、東欧の国が今後”次のロシア”として台頭してくる時代もそう遠くはないかもしれません。

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