皆さんこんにちは!ルワンダでe-Educationプロジェクトを進めているドガです。
前回の記事では、無事にDELL国際コンペ一次審査を通過する事ができ、二次審査に向けた日本とルワンダでのチーム作り、についてお話させて頂きました。
今回は、ファイナリストになるため(二次審査通過)にメンバー総出で挑んだ3つの課題から、2つをご紹介します!
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【1】2分以内のプロジェクト紹介ビデオの作成
一つ目の課題は、プロジェクト紹介トップページに掲載される短編ビデオの作成でした。2分以内であればフォーマットは基本自由。リソース不足から、日本のK大学在学中のTさんと、e-Educationプロジェクト共同代表・税所篤快(アツさん)に日本でこのビデオを作成してもらうことにしました。
3つの課題の締め切りは一週間後。ムービー作成に取りかかって3日後に早速プロトタイプをYoutubeで見せてもらいました。
動画は全て写真。音楽と写真のマッチングはTさんの腕前で完璧に仕上げられているものの、肝心のプロジェクトの話が伝わってこない中身の無い動画となっていました。
でもこれは想定内。国際コンペ”優勝”を目標に掲げてここまで突き進んでいた僕と、東京チームでは明らかな温度差があったのは分かっていました。
ここからが重要
そのため、僕はあえて直近でで3日後に一度、スカイプで東京ビデオ作成チームとミーティングを組んでいました。アツさんには僕から直接、ネイティブ審査員が求めるクオリティの高いビデオについて話し、特に「これだけ押さえておけばプロジェクトのことが分かるキーフレーズ」をいくつか伝授。
e-Educationガザプロジェクト最強の強みは、”国境を越えてビデオ会議システムで先生と専門家を繋ぐこと“です。そのため、動画の中に、実際にガザの専門家が閉鎖地区・ガザの先生向けに行なった授業動画を今回の2分ビデオにも入れ込み、リアリティを出すことにしました。
そしてTさんには、メールで「もっとガザの今が分かる写真を使って下さい!」と何度も相談を。そうすることで、上記の実際の動画と、生徒たちの上空でミサイルが飛び交うガザの現状をうまくマッチさせたビデオを目指しました。
Tさんの迅速な対応によって何とかムービーは完成しました。本当に感謝してもしきれません。
思い通りに出来上がったビデオ
そうして締め切りまで残り2日となった時、東京チームからファイナルバージョンの動画が送られてきました。ここまで数十回に及びメールや電話でビデオ作成に関して連絡を取り合い、僕のイメージと同じ動画が出来上がりました。
シンプルにインパクトのある写真とキーフレーズのみを使い、プロジェクトの意義を表現します。ガザの現状、教育問題、e-Educationの解決策、そしてケースタディの4パターンです。2分のショート動画でガザプロジェクトの概要が分かると思いますので、是非ご覧になってみて下さい!
【2】5つの質問に答える
そしてルワンダにいる僕に課された最大の課題は、DELL社からの”5つの質問”に答えることでした。
何度も練り直して完成した回答。それぞれの質問と合わせてご紹介します。
- あなたのイノベーションは何ですか?
私たちは、ガザの子供達の教育水準を、遠隔授業というイノベーションを通じて向上させます。どこに誰がいるか関係無く、”陸の孤島”ガザですら、e-Educationのメソッドで必要なスキルを提供することを可能にします。そしてこれは同様に、他の中東諸国でも導入することができます。 - 誰に一番インパクトを与えますか?
一番のターゲットは、専門家無しで孤立している、ガザに住む学習障害を持った9万の子供たちです。さらに、20のガザの先生たちはガザ外の専門家から新たなスキルを得ることができ、長期的には170万の中東の子供たちにサービスを届けたいです。 - 誰が資金を提供するのですか?
e-Educationプロジェクト・ガザのトライアルは、日本のクラウドファンディングReadyfor?を使って資金を集めました。他の教育機関と、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業期間)のサポートも受け、今後はパレスチナ教育省、ユニセフなどにもアプローチしていきたいと考えています。 - あなたにとっての成功とは何ですか?
e-Educationは、、衛星授業を2人の学習障害の専門家と一緒に、ガザの20人の先生をトレーニングします。国連のトラックと毎回行動を共にする事でリスク回避し、20の先生は新たなスキルを身に付け、他の中東諸国へ同様のメソッドが導入され、より多くの人へナレッジ分配していく予定です。 - そのためにどうするのですか?
2012年9月、2400のガザの子供達は、学習障害のトレーニングを受けた20の先生から正しい授業を受けました。その後、正確に670の生徒が学習障害と戦っている、ということが分かりました。さらに、これらのトレーニングは録画もされており、UNRWAを通じて130の先生にこのビデオ5つの隣国に届けます。
このように、全ての質問に正確に、簡潔に答えを出し、僕なりに英語で審査員が首を傾げることなく「このプロジェクトは大きなインパクトを与える!」と言わせるために精を出しました。
最大で最後のタスク
残る課題はあと一つ、プロジェクトのロードマップの作成です。
ルワンダでの「kLab」で見つけたパートナーと共にラスト数日をこのタスクに捧げます。
またまた徹夜で頑張ってコンプリートした3つ目の課題についてはまた来週お話します。
ありがとうございました!
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