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皆さんこんにちは。ルワンダでe-Education Projectを進めているドガです。

前回の記事では、滞在2ヶ月で新たに感じた、アフリカン文化を理解することで縮まったチームとの距離、について話させて頂きました。

今回は、試験開始目前に起きた実施校でのアクシデントについて紹介させて下さい。

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もちろん足も動かす

僕は現地メンバーを信頼し、実施校へは基本的に彼らたちに毎週最低2回行ってもらっていました。しかし、現状をこの目で確かめておきたいため、いくつかの学校にはメンバーと一緒に僕も毎週出向いていました。

そうすることで、先生や生徒たちも僕たちのこのプロジェクトに対する熱意を分かってもらい、さらに柔軟に意見を聞き入れ、今後に繋げていくことができると思ったからです。

さらに、最低バスで往復4時間かかる道中で、メンバーと真に話し合うことで、お互いを理解しようと努力しました。

そんな中今回訪れたのは、e-Educationルワンダを最初から知っているアレックスの担当校、Nyamagabe Science School。ここは5校舎の中でも生徒数が600人ほどと多いのですが、理数系に強い高校だったため、そこまで問題は無いだろうと僕は思っていました。

しかし、アレックスとその日、校長室に行ってみると、理科の先生と校長先生が何やら真剣な表情で話し合っていました。

予測不能の出来事

途上国で様々なプロジェクトを行なっていると、”予定通り”に物事が進むことは滅多にありません。ミーティングへの遅刻は日常茶飯事、現地メンバーと連絡が突然途切れる、目の前を走っていたバスが横転・・・などなど、考えられるリスクを全て考慮し、その場で瞬時に対応できるようにしなければなりません。

しかし、Nyamagabe Science Schoolの話は、これまで経験してきた「なんとか対応できる」レベルのリスクを超えた大アクシデントでした。

校長室にアレックスと共に入り、まずは現状確認。

アレックス:「先生、どうしたんですか?」

理科の先生:「実は、DVDが全部無くなってしまったんだ」

アレックス:「どういうこと?どうしてそうなったんですか?」

校長先生:「回線がショートして、パソコン室が全焼してしまったんだ」

理科の先生:「全てのDVDは、パソコンで生徒たちが見たい時に見れるように、パソコン室の僕の引き出しの中に入れておいたんだ」

「マジか・・・!?」

これにはさすがの僕も驚きを隠せず、とりあえず現場を見に行きました。

素早い気持ちの切り替え

けが人が出ず、その教室だけで他に燃え移らなかったのは不幸中の幸い。しかし、パソコンがびっしり並べられていた部屋には何も無く、灰まみれの教科書の残骸、黒く焼けこげた壁だけがその光景を物語っていました。

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驚きを隠せないアレックス

しかし、今一番重要なのは、ここからどうするのか。焼けて無くなったDVD、そして肝心のパソコン。試験まで残り1ヶ月を切った今、僕たちに出来ることは、生徒たちの最大限のサポートでした。

まず、こんなこともあろうかと(さすがに全焼のリスクが考えていませんでしたが。苦笑)、全コンテンツが入ったDVDを、パートナー全員に最低一セットずつ配布していました。

そのため、早速そのDVDを近くの電気屋で必要な分だけコピー。ただ、それを放映するパソコンが無い今、残されたオプションは、プロジェクターを使って大講堂で生徒たちにDVDを見せることでした。

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やってから考える

あいにく、Nyamagabe Science Schoolにプロジェクターはありませんでした。その日もDVDを観る授業があったため、とりあえずここは僕たちが保有していたプロジェクターを貸すことにしました。

バスで往復4時間でしたが、一度首都キガリに戻り、お昼過ぎにプロジェクターを学校に届け、午後からは授業を再開することができました。

ここで学んだことは、優先順位の付け方の重要性です。もし、「どうやったらパソコンを新しく導入できるのか」「時間割を変えてDVDを別の場所で見せようか」などと考えていたとしても、人生を左右する試験目前の生徒たちのためになりません。

とにかく「全焼前とできるだけ同じ環境で、支障無く授業をいつも通り進めること」に焦点を置き、僕とアレックスで終日対応しました。

こうして優先順位を決め、まずはそれを実行してみることが、時間=お金(試験に受かり→大学進学→就職)となってくるこの時期には必要不可欠でした。

もちろん、全てのリスクを一律把握することは不可能。しかし、どんな状況においても、何を今一番に優先するべきなのか、ということを常に考え、迅速に行動していきたいと思いました。

試験まで残りわずか、全力で生徒たちのバックアップに回ります!

ありがとうございました!


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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