近年、ビジネスに観光に注目を集めるスリランカ。
そんなスリランカで「持続可能性」をテーマとするマーケットを運営するAmandaさんにGood Marketにかける想いをうかがってきました。
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「私たちが暮らす世界を自ら作りだす」
ーーGood Marketについて教えてください
Good Marketは、「私たちが暮らす世界を自ら作りだす」というアイデアのもと運営されています。2年前にはじまり、今では週2回コロンボ市内で開催しています。
スリランカには多くのオーガニック農家、健康的かつ環境にも優しい商品が存在している一方で、そういった商品を求めていてもなかなか手に入らないという人々も数多くいます。そこで、Good Marketは生産者と消費者をつなぐ場となっているです。
マーケットにはオーガニックな野菜や料理、手工芸品など様々なジャンルの商品が並んでいます。
出店者には、企業も非営利団体も存在します。企業は社会に利益を還元し、非営利団体は自ら資金を生み出す機会を得る、まさに組織と社会を持続可能にする取り組みなのです。
“社会変革”というキーワード
ーーなぜこのお仕事を始められたのですか?
12年前からスリランカに滞在していますが、始めはSewalankaという現地NGOで働いていました。もともと「社会起業」や「フェアトレード」「持続可能性」といった”社会変革”というテーマに強い興味があったことが理由です。
しかし、2004年の津波とその後の戦争の再開によって緊急援助が中心となり、寄付や助成金に頼らないことの重要性を感じるようになりました。そこで2012年から、より社会に対して利益を生み出すという目的のもとGood Marketを始めたのです。
まだまだ国内でのオーガニックな商品に対する認知度は低く、基本的に国内で商品が流通することはありませんでした。しかし、現在では120人もの生産者が参加しているのです。確実にスリランカの人々の間に、「持続可能性」という考えが浸透していると言えます。
ーーさらに大きなムーブメントにするためにこれからどのような活動をしていきたいですか?
Good Marketに出店する生産者の一人一人にストーリーがあります。彼らのストーリーを知り、商品を気に入って購入してくれる人、直接生産地に出向く人、こうして生産者と消費者の暮らしがつながっていくのです。そんなつながりを大きくしていきたい。
今年の7月2日には新しく常設の店舗をオープンさせます。そこからより多くの人にこの取り組みを知ってもらい、このプロジェクトに巻き込んでいきたいと考えています。
国と国、人と人とをつなぎたい
ーーアマンダさんがこのプロジェクトを通して目指すゴールとは何ですか?
私のバックグラウンドは農業ですのでミツバチを例にお話しします。ミツバチが花から花へと花粉を運んで花を咲かせるように、私たちもこのプロジェクトを通して、国と国、人と人とをつなぎたいと思っています。私たちは皆、”One Planet”に生きているからです。
スリランカは多くの国の植民地となった歴史を持つ国です。また小さな国でインドや中国などの安い人件費と競うことはできません。
だからこそ、スリランカは国と国、人と人をつなぐ持続可能なハブ都市になりうるのだと信じています。そんな世界を実現することが私の目指すゴールです。
アーティストも参加
インタビューを終えて
笑顔のとても素敵なアマンダさん。そして彼女の周りに集まるたくさんのスタッフ、出店者、買い物客。きっと彼女の取り組みはさらに大きくなっていくのだろうと感じさせる素敵な女性です。
スリランカに来た際は、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
[Good Market HP: http://www.goodmarket.lk/]
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