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8月15日は、インドの独立記念日でした。

今日はインドの「AKANKSHA」というインドの貧しい子どもたちに対して教育を提供しているNPO団体が作成した動画をご紹介するとともに、インドの国歌についてお伝えしたいと思います。

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まず、「10人中9人が国歌の歌詞の意味を知らないことを知っていましたか?」という驚きの問いかけからはじまる動画。

日本の国歌「君が代」も人によって解釈はさまざまですが、何となく言おうとしてることは予想できる人が多いと思います。

そのためインドの国歌はそんなに意味が取りづらいのでしょうか、と疑問が湧いてきます。

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次に「僕たちが国歌の歌詞の意味を教えましょう」と、国歌が流れ始めます。

インドの国歌について

インドの国歌は「ジャナ・ガナ・マナ(jana gana mana)」といい、詩聖として尊敬されている詩人・思想家のRabindranath Tagoreが作詞・作曲したそうです。

彼はベンガル人(主にバングラデシュとインドの西ベンガル州に存在)で、1913年にアジア人として初のノーベル文学賞を受賞しています。また、インドだけではなくバングラデシュの国歌も手がけています。jana gana mana を英訳すると “The Minds of All People”だそうです。

聞いてみるとインドらしい、独特な音楽です。途中で「パンジャブ、シンド、クジャラート、マラティ・・・・」と地方名を歌う部分が入っています。

10人中9人が歌詞の意味を知らない理由

ひとつめの理由は詩人のTagoreが手掛けたと述べたように、この歌は詩歌の一種であること。もうひとつの理由はインドの主要言語のヒンディ語ではなく、ベンガル語やサンスクリット語(インドの古語、北インドでは話せる人が多い)が使われてるという点です。

私たちが中・高校で古典の授業で詩歌を読んだ時に意味が取りづらく難しいな、と感じたあの感覚と同じなのかもしれません。

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動画では英語で分かりやすく解説されています。

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すべてシンプルな英語です。

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こんな感じで子供たちが可愛いらしく、分かりやすく教えてくれます。

もう一つの国歌?

そして、インドの国歌?はもうひとつあり、「ヴァンデー・マータラム」といいます。インドには「National Anthem(正式な国歌)」と「National Song(国の歌)」があるようです。「ヴァンデー・マータラム」はNational Songとなっています。

なぜこのような複雑な状態になっているのかというと1947年の独立後、国歌選定の際に2曲とも愛国主義的な歌で独立運動を盛り上げるのに貢献したため国歌の有力候補に上がりました。

最終的には初代大統領のラージェーンドラ・プラサードが「ジャナ・ガナ・マナ」を国歌にしたのですが、それと同時に「ヴァンデー・マータラムも、ジャナ・ガナ・マナと同等に扱われるべき曲」と位置付けたからのようです。

ヴァンデー・マータラムの歌詞にヒンドゥー教の女神を讃える歌詞が入っていたため、イスラム教の人の反対が大きかったことが国歌選定の最大のポイントだったそうです(イスラム教徒はアッラー以外の神を信仰することが禁じられているため)。

日本の国歌「君が代」はもちろん、他の国歌もどんな曲調なのか、ビハインドストーリーなどが気になりますね!

[via storypick]


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