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Hola! ついにNGO EGAO代表・原田千晶さんインタビュー最終章です!

前回の記事では、原田さんが青年海外協力隊員としてパラグアイで活動していた当時のことについて語って頂きました。

今回は、隊員としての活動を終え、NGOを立ち上げるに至った経緯、現在、これからの活動についてお話を伺いました(聞き手:田才諒哉)。

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ある一言がキッカケで、NGO立ち上げを決意!

帰国後、ある会社の里山開発事業を長野県白馬村で携わりながら、常に私の任地であったサプカイ市の人たちとやり取りをしていました。そうこうしているうちに「パラグアイに戻りたい」と居ても立っても居られない気持ちになっていきました。

一番のキッカケは、JICAのボランティア調整員であった、ある方の一言でした。

「想いがあるならなんで今すぐやらないの?」
「一緒にNGOを立ち上げよう!」

こう声を掛けて頂いたのです。その一言で私は会社を辞め、強い思いを持ち、パラグアイでNGOを立ち上げることを決意しました。

立ち上げ当初は困難の連続…

こうして再び2011年11月、パラグアイに帰ってきたものの、いざNGOをゼロから立ち上げるとなると困難なことばかりでした。

とにかく何から取り組めば良いか分からなかったので、ある人を訪ねてNGO設立を支援する人を紹介してもらい、短い滞在期間の中急いで立ち上げの準備をしたのです。それと平行して永住権申請もしました。2012年は、NGO運営に関する諸事情を理解することや方向性を定めるのに時間を要しました。

2013年、申請していた永住権がなかなか下りてこなかったり、NGO設立のために名前を借りていたパラグアイ人の方ともめたりと、団体内部の基盤を整えるまでに時間がかかり、活動がほとんど進みませんでした。

しかし、NGOを共に動かしてくれる現地のパートナーが見つかると、ようやく物事が動きだし、アスンシオン国立大学の建築学科やパラグアイ国立鉄道と協力協定を結び、物事がようやく少しずつ進むようになりました。

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アスンシオン国立大学の学生たちと

また、サプカイ市の鉄道歴史資料館に併設された視聴覚室に、協力隊を育てる会とパラグアイフェスティバル実行委員会からの支援により、オーディオ機材を導入することができ、地元の人や政府機関、民間企業の方などを招いて、開館式とパネルディスカッションを行いました。

その後、パラグアイの文化庁からも同プロジェクトに支援してもらい、不足していた機材を導入できるまでになったのです。

活動の幅が広がりつつある現在

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パラグアリ県庁と協力協定を調印

今年に入り、協力隊員時代から活動してきた市の県、パラグアリ県庁と文化・教育・観光等の分野において相互に協力・連携を図るとともに、地域の活性化と人材の育成を図ることを目的に協力協定を結びました。

いま、この県と日本のどこかの県との間で姉妹都市が締結できないか構想中です。NGOが間に立って、日本とパラグアイを繋ぐことができたら面白いなと考えています。

また、ブラジルとの国境に位置するアルトパラナ県でも新たにプロジェクトを行おうと、地元の国立エステ大学やその県で活動するファンデーションと共に話し合いを進めています。

途上国でNGOを運営する上での困難とは

パラグアイでのNGO運営は、毎日苦労・困難の連続です。

特に言語の壁が大きいです。何事も書面で残さないといけないので、資料作成にとても時間を要します。また、伝えたい事が伝えきれない時のもどかしさは、何とも言えません。

そして、何年ここで活動をしていても人々の価値観や考え方を理解するのに戸惑う時があります。どこかで“日本だったらこうなのに…”と考えてしまう自分がいますね。なので、もっとパラグアイの歴史や国民性、現在の経済状況を知り、更に人々の価値観や考え方を理解するよう、常日頃心がけています。

さらに運営上一番の課題は、資金調達です。政府機関や国際機関等の助成金だけに頼っての運営は厳しいです。より継続的に活動できるよう、NGOの組織能力向上に力を入れていきたいと思います。

EGAOでいられることが一番の財産

このような中でも、こうやって毎日NGO活動を続けてこられているのは、周りの「人」のおかげに尽きます。

自分を支えてくれる人。応援してくれる人。分からないことを色々と教え助けてくれる人。そして愛情を注いでくれる人。

そういった方たちの為にも、自分は頑張り続けようと思います。

わずかながらでもこの活動が誰かの役に立つことができ、みんなで楽しい時間を過ごすことができ、笑ってEGAOでいれたら、NGO EGAOにとって、そして私にとって、お金では買うことのできない一番の財産だと思います。

【インタビュー終わり】

3回に渡るインタビュー連載、いかがでしたでしょうか?

僕もNGO EGAOの現地での活動を実際に見させて頂く中で、原田さんのエネルギッシュさ、タフさ、行動力にいつも刺激をもらっています。

そんな原田さんのパラグアイでNGO運営に至るまでのストーリー、よろしければ一番最初の記事からぜひご覧ください!


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