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みなさん、こんにちは。e-Educationの海外事業統括の吉川雄介です。

e-Educationはこれまで10カ国以上の国々でプロジェクトを進めてきました。現地の学校、先生、そして教育省とともにプロジェクトを展開し、現地の人と連携をした持続可能な活動になるよう取り組んでいます。

教育の機会に恵まれず、夢や想いを実現できない子どもたちのために、映像授業をきっかけとして彼らに学びの機会を提供する。e-Educationの挑戦はこれからも続いていきます。

各国で展開しているe-Educationのプロジェクトを持続的なものにし、さらに次のステージに進めていくために、私は7月から海外事業統括という役割で関わらせて頂くことになりました。

今回は、私が関わるに至った背景や、これまでのプロジェクトで経験してきたことについて、みなさんにお伝えさせて頂きたいと思います。

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14歳の夏、ブラジルで感じた「日本と世界」

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中学3年のとき、初めて訪れた海外 ブラジル

私の生い立ちはというと、小さい頃からのいわゆるサッカー小僧が始まりです。幼稚園からサッカーを始め、中学、高校とサッカー一筋の学生生活を過ごしてきました。中学3年の夏、1ヶ月間ブラジルとアルゼンチンにサッカー留学をしていたのですが、そこで感じた「日本と世界の違い」が大きなターニングポイント、私の原体験になりました。

ハングリー精神、という言葉がありますが、それが何を意味するかをブラジルの選手たちからを肌で感じました。試合に勝つことでクラブからお金をもらい、それで家族を養っているという同い年の選手たち。なぜサッカーをするのか、なぜ練習をするのか、その背景や覚悟の違いに衝撃を受けました。

「一生懸命練習しているし、将来はプロになりたい!」

自分なりにそう考えていましたが、彼らの本気度と比べた時、自分の甘さや弱さを痛感させられました。自分が考えていた世界や、物事のものさしはなんてしょうもないんだ、と感じたことを今でも覚えています。

「自分が考えていた本気は、全然大したものじゃなかった」

そう感じました。世界にはいろんな価値観があるし、今いる日本の環境だけで考えていてはダメかもしれない、そう直感的に感じたのが中学3年の夏でした。

そこから、もっと世界のことを知りたいと強く思うようになり、その後の留学や海外でのプロジェクトすることなどにつながりました。

途上国への想い

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留学していたアメリカオレゴン州ポートランド

大学ではアメリカに留学し、世界中から来る学生たちと日々ディスカッションをするような充実した学生生活でした。日本で勉強していた時以上に大変でしたが、全く苦にならないくらい、得られた学びは大きかったです。

そこで、特に途上国における教育の課題、就労の課題を聞き、「自分も何か力になりたい」と思うようになり、その想いをカタチにしていくために働きたいと思い始めました。

ネパールでのプロジェクト

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活動しているSPEC Japan主催のスポーツフェスティバル

社会人になり、どの国で本格的に活動をするか、人生かけて取り組むならどの国か、そんなことを考えながら、毎年様々な国を訪問するようになりました。その中で出逢ったのがネパールです。ネパールは多くの課題を抱えています。

4月に起きた大地震に加えて、安定しない政治的な課題や、内陸国であり物流環境も厳しいという地理的課題もあり、「アジアで最も開発が難しい国」とも言われています。そんなネパールで大きな課題の1つであるストリートチルドレンの支援に、NGO SPEC Japanとして携わることになりました。

モノやお金だけではない、子どもたちの社会的な自立支援をテーマに活動を行ってきており、これまで6年間続けているのが、現地で開催するスポーツフェスティバルです。リレーや障害物競争、玉入れなど日本の運動会の種目をベースに、現地パートナーと安全面など相談しながら行っています。

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日本の文化や礼儀を学ぶことを目的にチャンバラ形式のゲームも実施

「来年も絶対開催してね!」
「今度はいつネパールに来てくれるの?」

こう話しかけてくれる子どもたちのキラキラした笑顔は、これまで感じたことのないほどのモチベーションにもなりました。加えて、ネパールの企業、メディア、そして文部省の方々も賛同くださり、大きなうねりにつながっていきました。

ただ、自分にできる活動は決して大きなものではなく、「これで本当にネパールは良くなるのだろうか。ただ自分がやりたいことをしているだけではないのか」という不安と自己否定感に押しつぶされそうになることも多かったです。

それでも、小さな活動が多くの方の協力を頂くようになり、「微力かもしれない。けれど、無力じゃない」と強く思えるようになりました。

その後、文部省の方とはスポーツフェスティバルに加えて他のプロジェクトも連携していくことになり、NPO法人Colorbathを立ち上げ、ネパールと日本をWEBでつなぐ国際交流事業などを展開しました。やりとりをしていたヤダブ文部大臣は、日本の学校に視察にも来てくださりました。

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ヤダブ文部大臣が来日し、WEB交流を行っている桜宮中学校を訪問

日本の教育が持つノウハウやリソース、そして学校教育の仕組みは、多くの国の子どもたちや先生方にとって希望の光りになるということも学びました。

日本の教育も大きな転換期

話は少し変わりますが、大学卒業後は教育系企業に就職しました。これまで、多くの学校を訪問することに加え、教育委員会とのやりとりも多くありました。「教育のグローバル化」「アクティブラーニング」「ICT活用」など、様々なキーワードが日本の教育現場では議論されています。

日本にいると、教育の課題の面ばかりをよく耳にしていましたが、海外から見た日本の教育は世界に誇るものがとても多くあると感じています。これまで学んだことを、少しでも途上国の教育のために活かしていきたいと思うようになりました。

これまでの仕事を通して、現場の先生方、委員会の方々、地域の方々の協力によって、「学校は変わる。教育は変わる」ということを肌で感じてきました。教育は、世界を動かす力を持っていると思います。途上国の教育支援への想いをカタチにするべく、務めていた会社を退職し途上国に活動のフィールドを本格的に移すことにしました。

そして、海外事業統括へ

これまでのネパールでのプロジェクト、日本の教育に関わる仕事などの経験を経て、今回のe-Education海外事業に関わることになりました。行政や海外メディアとやりとりした経験や、日本での教育改革に携わった経験を、ぜひe-Educationでも活かしていきたいと思っています。

e-Educationの海外事業に加えて、これまで取り組んできているスポーツに関するプログラム、WEBを用いた国際交流などのプログラムも並行して取り組んでいきます。自分にできることを拡げ、少しでも教育支援につながるように貢献できればと思っています。

私ひとりではまだまだ微力だとは思いますが、メンバーや現地の先生方、教育省の方々と力を合わせ、プロジェクトを良い形で進めていきたいと思います。

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共にやりとりをしているネパールの先生方

想いをカタチにする挑戦を

ネパールでのe-Educationプロジェクトを立ち上げるべく、8月からネパールに入り活動を始めました。4月に起きた大地震の被害も大きく、学校を取り巻く環境は非常に厳しいものがありました。現地の学校や教育省を訪問し、ネパールの子どもたちのために必要なことは何かについて何度も議論を重ねました。

②地震で崩壊した学校 のコピー

地震で全壊してしまった学校

ネパールでは、公立学校と私立学校の格差が大きく、その様子はSLCという全国共通の高校卒業認定試験の結果に表れています。私立学校の生徒の合格率は90%近いのに対して、公立学校は20%前後と非常に低い結果となっています。SLCに合格できなければ、大学進学が難しいことに加えて良い仕事に就くことも難しくなります。山間部の公立学校では、教材や先生の数が不足しており、学習環境が恵まれているとは言えません。子どもたちのためになる映像教材を届けたい、そう強く思いプロジェクトを立ち上げています。

クラウドファンディングへの挑戦

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現在、そのためのファンドレイズのために、moonshotというクラウドファンディングに挑戦しています。目標金額として設定している120万円の達成ができなければ、1円もネパールの子どもたちに届けることができません。目標達成に向けて、皆様のご支援が必要です。プロジェクトの詳細を記載していますので、ぜひ、こちらのページをご覧頂き、皆様から応援を頂けますと幸いです。みなさんと一緒に、想いをカタチにしていくことができればと思っています。

moonshotでのプロジェクト詳細はこちら »

最後に

e-Educationでのこれからのプロジェクト自体に加えて、もう一つ取り組みたいことがあります。それは、「これからの新しい働き方、チャレンジの仕方を示していく」ということです。

私は、企業に勤めながら、複数のNPO、NGOの立ち上げや運営に携わってきました。うまく時間を作り、スピードを持って取り組めば、様々なことにチャレンジができます。1つの会社に就職して定年まで働くということももちろん大切です。ただ、様々な企業、NPO、行政と連携しながら、仕事に加えてプロジェクトを推進したりそれを仕事にしていくことも十分可能だと思います。

働くことに対する視野を広げ、様々なことにチャレンジしていく若者を増やしていきたいと思っています。私のこれからの挑戦が、多くの方々が一歩を踏み出す後押しやきっかけになるとしたら、これほど嬉しいことはありません。これからの教育に向けて、一歩ずつ、頑張っていこうと思います。

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最後までお読み頂きありがとうございました。これから、どうぞよろしくお願いします。

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途上国の教育課題を若者の力で解決する

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