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昨年のインドネシア大学合格者Dodo

みなさん、はじめまして。2015年9月より5代目e-Educationインドネシアプロジェクトマネージャーとして活動している、現在、早稲田大学国際教養学部2年の島田颯(そう)です。

私達e-Educationはインドネシアで高校生の大学受験支援をしていて、活動を始めた2年目の昨年、皆様からの応援のおかげで2名のトップ大学合格者を輩出することができました。

その奇跡の合格から1年たった今年、私たちはその2人の大学生の合格にいたるまでの壮絶なストーリーをドキュメンタリー映像として記録に残すべく、クラウドファンディングに挑戦しています!

この記事を皮切りに、e-Educationのインドネシアでの3年間の活動、今回のクラウドファンディングの挑戦にいたった経緯をインドネシア歴代プロジェクトリーダーによるリレー記事でお伝えさせていただきます。

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18歳の私が大学1年から休学してインドネシアへ渡ったわけ

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まず、北海道出身の当時18歳だった私がなぜインドネシアで教育格差を解消するというチャレンジをしようと決心したのかお話させてください。

プロジェクトに参加した理由としては大きく2つあります。1つ目は、世界を肌で感じたかったからです。早稲田大学に入学して、魅力的な授業はたくさんありましたし、なにより自分にとって刺激的だったのは、身近な仲間や先輩が世界というグローバルなフィールドで活躍しているということでした。

上京して半年でたくさんの刺激的な出会いや発見があり、自分も自分の可能性にワクワクし、いますぐにでも何か社会に大きなインパクトを与えられるような活動がしたい!と思うようになりました。そのような中で、いろいろな素敵な出会いやご縁があり、このe-Educationのインドネシアプロジェクトへの参画のお声がかかり、その日のうちに参加を決意しました。

2つ目は、教育は世界の社会問題を解決するきっかけになるのではという思いがあったからです。

高校の時に、課題図書の一つでトマス・ピケティの「21世紀の資本」という本がありました。そこで述べられていたことは、「1%の富裕層が世界の富の99%を独占している」ということでした。北海道で生まれ育った私は特に貧富の差を感じることはなく、現実味がない話でした。

しかし、フィリピンへ留学したとき、この文章の意味を実体験として感じ取りました。日本よりもきれいで大きなショッピングモールの陰に広がるスラム街。フィリピン人によると、スラム街に住む子供の多くは学校にいくお金がなく、物乞いをして生活していると聞きました。

18年間北海道で生まれ育った自分にはあまりにも衝撃的なできことでした。そのフィリピン人はこうも言っていました。「もし彼らが学校に行けたとしたら、彼らの人生も良くなると思うんだけどね。」当たり前に学校へ通ってきた自分が教育の大切さを実感したできごとでした。

それから、漠然とではありますが、教育って富の格差を解消するきっかけになるのでは、と思い始め教育に関心を持つようになり、そういった活動を将来していきたいと思うようになりました。こうした思いもe-Educationでの活動と強く結びついています。

マスターというフリースクールでの活動

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このような想いを抱いて飛び立ったインドネシアで実際にどのような活動をしているのか、次にお伝えします。

いま私たちは、ジャカルタから1時間ほどの場所にあるマスターというフリースクールでの支援を行っています。マスターとは様々な事情で公立の学校に通うことができない学生が集めるフリースクールで小学生から高校生まで幅広い学年の生徒がいます。私たちは主に高校生の学習支援を行っています。

マスターに通う高校生の多くは日中働いていたり、家で家事をしなくてはならなかったり、という学生が大半です。また、先生の多くはボランティアで来てくださっている先生で、学校に来れる日程が未確定という問題があります。

添付② 授業風景

マスターでの授業背景

そこで、e-Educationインドネシアはマスターの高校生に映像教育を届けています。映像学習は自分の時間に合わせて、何度でも学習できるため、マスターの学生に最適の学習方法なのです。

また、インドネシア大学の大学生もチューターとして、映像授業に参加するので、わからないところはあれば彼らに聞くことができます。このような活動の結果、先ほどお伝えしたように、昨年度はインドネシア最難関大学であるインドネシア大学へマスターから2名の合格者を輩出しました!今年度も彼らの背中をみてきた後輩たちがインドネシア大学へ挑戦しており、結果発表が楽しみです。

スンバ島

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また、私たちは、バリから飛行機で1時間ほどの場所にあるスンバ島と呼ばれる小さな島でも活動しています。道には水牛が歩いていたり、お兄さんが鶏をバイクで担いで走っていたり、ジャカルタとはかけ離れた生活環境です。

インターネットアクセスも乏しく、動画の再生も厳しい中、教育機会の格差へのアプローチをしています。対象は同じく高校生への学習支援で、島の教育局と連携しながら、各校の先生を巻き込みながら映像授業を活用しています。

クラウドファンディング挑戦中【7月10日まで】

添付④ 合格者

インドネシア大学合格者、写真中央Dodo、写真右Chintya

そして昨年、最難関のインドネシア大学に2名合格してから1年たったいま、私たちは彼らがどのような想いで大学受験に挑んだのか、経済的な困難に直面しながらも、それを乗り越えてたどり着いた奇跡の合格ストーリーをドキュメンタリー映画という形で収めたいと思っています。

ドキュメンタリー化したストーリーをe-Educationの活動国であるバングラディシュ、フィリピン、ミャンマー、ネパールなどで展開することで、同じ境遇にいる若者たちに「どんな困難な状況でも夢は叶えられる!」ということを伝え、新たな希望や挑戦を生み出すことに貢献したいのです!

また、クラウドファンディングが成功した暁にはインドネシアの未来を担うこの2人を日本に招待し、受験当時の熱い想い、そしてこれからの目標を語ってもらいながら、ドキュメンタリーの上映会を開催したいと思っています。

彼らに来日してもらうのはe-Educationのサポーターの皆様と直接話す機会を届けるためです。彼らが、普段なかなか顔を見ることのできない支援者の方々と直接会う機会を得ることで、感謝の思いを伝えられると同時に多くの人に支えられているという自信を得ることができるでしょう。

加えて、ドドとシンティアは日本の文化や最先端のビジネスに触れてみたいとも切望しています。そんな彼らの夢を、ぜひ叶えたいのです。

彼らのドキュメンタリー映画や、彼らが来日上映会で感じたことを、インドネシアのマスターの後輩たちに語り継いでいく。そして、彼らの姿に刺激を受けた後輩たちが、「大学受験に向けてもっと頑張りたい!挑戦したい!」と思えるようになる。そのような過程で、インドネシアのたくさんの若者のやる気に火をつけ、インドネシアの未来のために活躍してほしいと思っています。

e-Educationインドネシアプロジェクトはこれからもどんどん邁進していこうと挑戦を続けるので、ぜひともみなさま、クラウドファンディングでの応援よろしくお願いします!

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イベントのご案内

e-Educaitonについてもっとしりたい、今回のクラウドファンディングの内容やインドネシアプロジェクトのことを詳しく知りたいと言う方は6月17日(金)に活動報告会を実施するのでぜひ、奮ってご参加ください。お待ちしております!

日時

2016年6月17日(金)
19時00分〜21時00分(18時50分開場)

会場

国立オリンピック記念青少年総合センター
センター棟 311室
http://nyc.niye.go.jp/train/
※最寄駅:小田急線「参宮橋駅」徒歩7分、千代田線「代々木公園駅」(代々木公園方面4番出口) 徒歩10分

定員・参加費

・100名
・3,000円~
クラウドファンディングへご支援いただいた方は参加費無料!

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途上国の教育課題を若者の力で解決する

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