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いつもトジョウエンジンをお読み頂きありがとうございます。昨年の2月~9月の間、インドネシアプロジェクトを担当しました、早稲田大学3年の松原信英と申します。

現在、e-Educaitonでは昨年の奇跡の合格ストーリーを多くの方々へ届けるべくクラウドファンディングMoonshotに挑戦しています。この挑戦の背景を皆様にお伝えするために、歴代インドネシア担当の島田、坂井とともに全三回にわたり記事を投稿することになりましたが、今回で最後となります。

この回では、昨年の大学受験直前期から合格発表までのお話を中心にさせていただければと思います。

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2年目のリベンジ

空港

左から坂井、松原、大石

e-Educationのインドネシアプロジェクトが始まったのは2013年。前回の記事を執筆した坂井がデポックのマスターで希望を見出したところから始まり、2代目の尾崎が授業を作成し、2014年に3代目の大石が授業を届けました。

そして2014年6月、e-Educaitonではインドネシア初の大学受験に挑みます。結果は第一志望にしていた最高峰インドネシア大学には届かなかったものの、2番目の目標にしていたUNJ(ジャカルタ州立大学)に合格者が出たことで手応えをつかみます。

2014年の後半からはさらに成果を広めるべく、活動地域を拡大。日本人がなかなかいくことのない、スンバ島という島にも映像授業を届けます。前任の大石が島に住み込みで地域の方々との信頼を築き上げた結果、多くの高校の先生方、さらには島の教育局まで協力してくれることになりました。

この前任者たちが築いてくれた土台のもと、2015年2月に渡航した僕に託されたのは前年果たすことのできなかったインドネシア大学合格者輩出。先輩たちの果たせなかった目標を引き継ぐことで妙なプレッシャーがのしかかりますが、渡航した時点で6月の大学受験まで残り4ヶ月を切っており、駆け抜けるしかありません。2年目のリベンジに挑みます。

マスター・スンバ合同合宿開催

図2
この目標を達成するのに僕が主に取り組んだのが受験直前期の合宿です。インドネシアは大学受験は例年おおよそ6月から始まるのですが、高校は4月に卒業します。そのため、インドネシア大学受験者の多くは5月の1ヶ月間、30万~90万円といった高いお金をかけて塾にこもります。

これに対抗すべくe-Educationでも合宿を実施することにしました。マスターから5人、スンバ島から5人選抜して計10人がデポックで泊まりこみで受験直前期の追い込みをします。

この合宿の選抜メンバーの中に、昨年の合格者であるドドとシンティアがいます。ドドは高校に通えていない時期があったため、実は当時21歳。20歳の僕よりも年上でした。17歳や18歳といった他の生徒より大人びた雰囲気があり、お兄さん的な存在となっていました。

彼は仕事をしなくてはならないため参加できない日もありましたが、誰よりも早く起きて朝のお祈り(ムスリムのため朝5時頃最初のお祈りをする)を終えたあと勉強したり、休憩時間にはギターを演奏してみんなと歌ったり、おもしろおかしい話をして勉強で疲れた場をなごませてくれたりしました。

ときにはタバコを吸いながらクールに将来について語ってくれたり、支援に来たはずなのに僕のほうが教わることが多かったかもしれません。

さらに、もう一人の合格者シンティアは実は浪人生。インドネシア担当2代目の尾崎、3代目の大石が活動した2014年の大学受験に挑戦しましたが、その時は合格を勝ち取ることはできず。しかし、諦めずにもう一年続けた結果、目標のインドネシア大学の合格をつかみました。自分を信じて諦めないことで結果は実るということを教えてくれます。

このように、自分のいま、それから将来について真剣に向き合う彼らはみごとに目標である国内最高峰のインドネシア大学に合格しました。

奇跡の合格

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e-Educationではいままで、各国、受験までのストーリーはお伝えすることは多かったと思いますが、合格後の生徒のストーリーをお伝えできる機会がありませんでした。

昨年のドド・シンティアの合格からちょうど1年が経ち、目標としていた大学で学んでいます。この大学での期間を経て、より夢が具体的に見えてきた今、彼らに再びフォーカスをしてみたいと思います。

彼らの生い立ちから、大学受験への挑戦、そして将来の夢に向けた一本のストーリーをドキュメンタリーとして作成して皆様にも届けたい。僕も去年、半年間彼らと過ごした中で、とても勇気や感動をもらいました。この気持ちをぜひより多くの方に感じていただきたいです。

今年の秋にその2人を日本に招待してドキュメンタリー映像の上映会を開こうと企画しています。そのために7月10日までMoonshotでクラウドファンディングで資金を集めています。ぜひご支援ご協力よろしくお願いします!

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イベント案内

クラウドファンディングの期間が残り10日を切りましたが、皆様によりインドネシアのことを知っていただくために7月3日にインドネシアの昨年の合格者とSkypeで話すイベントを行います。ご興味あるかたはぜひご参加ください。

日時

2016年7月3日(日)
17時00分〜19時00分(16時45分開場)
※18時00分頃からスカイプ交流会を開始いたします。

場所

神楽坂アインスタワー24Fオーナーズサロン
(東京都新宿区神楽坂5-20-5)

※最寄駅:東京メトロ東西線「神楽坂」駅 徒歩5分, JR・東京メトロ各線「飯田橋」駅 徒歩7~10分, 都営大江戸線「牛込神楽坂」駅 徒歩3分

定員・参加費

・50名
・500円
※当日会場にてお支払いください。
※参加費はクラウドファンディングの支援に充てさせていただきます。

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途上国の教育課題を若者の力で解決する

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