どうも、ミャンマープロジェクト担当の佐々翔太郎です。
前回はミャンマーの水かけ祭り「ティンジャン」についてご紹介しましたが、途上国には先進国にはない(見つかりにくい)魅力がまだまだあります。
「なんで、途上国ばっかり行くの?」
時々友人からこんな質問を受けますが、理由は「途上国が大好き」だからであり、今回はそんな途上国の魅力を10に絞ってご紹介します!
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途上国の魅力を紹介する前に
途上国のマイナスポイントを挙げたらキリがありません。
街にはポイ捨てされたゴミが放置されており、インフラが整っていないため交通渋滞は日常茶飯事。その結果、待ち合わせ時間を守る習慣もなく、打ち合わせが時間通り開始されることは滅多にありません。
レストランで食事を頼んでもなかなか料理が運ばれて来ず、いざ食べてみると翌日食通に。胃薬を買おうとしても薬局が近くになく、ネットで調べてようと思っても電波が弱い、なんてことはよくあることです。
それでも、気がついたらそんな生活に馴染んでしまい、いつしか好きになっているのが途上国の面白いところ。途上国を旅したことがある人であれば、少し共感いただけるんじゃないでしょうか?
さあ、前置きはここまでです。お待たせしました、ここからは途上国の魅力をたっぷりご紹介します!
日本にいるだけじゃ気づかなかった途上国の魅力
「途上国の魅力」と聞いて、思い浮かべる光景は何でしょう?
カンボジアのアンコールワットやインドのタージマハルなど、絶景を思い浮かべる人も多いでしょう。
でも、それだけじゃないんです。
日本にいるだけでは気づかなかった途上国の魅力がいっぱいあり、一つ一つご紹介していきます!
1.とにかく安い
物価がとにかく安い途上国。こちらの写真は、ミャンマーでよく食べる大盛りチャーハンなのですが、値段はたったの100円。バスであれば20円くらいで乗れますし、インドで乗った夜行列車(博多ー東京くらいの距離)も600円くらいでした。
経済の成長に合わせて物価も少しずつ上がってきていますが、それでも今いるミャンマーでは、一日300円くらいで生活することができます。
2.半袖短パン生活
これは地域にもよるかもしれませんが、途上国の多くが熱帯地域。フライパンの上にいるかのような暑さです。
そんな暑い国の普段着といえば、半袖短パン、そしてビーチサンダル。身軽で気軽な途上国ファッションが、僕は大好きです!
3.フルーツが美味い
日本ではなかなか食べることができないマンゴーも、ミャンマーなら毎日食べられます。
値段が安いだけではなく、これがとにかく美味いんです。毎日濃厚なマンゴー食べ放題な途上国ライフ、少し羨ましくなりませんか?
4.すごい人たちとの出会い
ミャンマーにいると、本当にたくさんの出会いがあります。
現地で起業していくつものプロジェクトを動かしている方。日本の会社を代表して現地駐在し、何億ものお金を動かしているビジネスマン。世界を旅して回っている少し変わった人たち。
僕も今までの海外滞在を通して様々な出会いがあり、出会いの数だけ人生を知り、自分の人生についても考えさせられました。日本にいたら絶対会えないような出会いが、途上国にはたくさんあります。
そしてもう一つ。現地のすごい人たちとも出会うことができます。
教育大臣をはじめ、日本では会えないような人と普通に知り合うことができ、一緒にプロジェクトを作り上げることだってできます。
日本人というだけで会いたいって言ってくれる現地の人たちがて、実際に会ってくれる人がいる。そんな日本ブランドを築き上げてくれた、過去の偉大な日本人の先輩たちには、本当に感謝しています。
5.日本が逆に好きになる
途上国で「僕は日本人だよ」というと、みんな口を揃えて「日本は良い国だ!」と言ってくれます。
理由を聞くと、答えは様々。一部ご紹介しましょう。
- 街が綺麗
- 景色も綺麗
- 働き口がいっぱい
- しかも給料が高い
- TOYOTA
- HONDA
- AJINOMOTO(味の素)
- JICAがこの橋つくったんだ
- 戦争で独立を支援してくれた
- ナルト
- ピカチュウ可愛い
- 食べ物が美味しい
- エンターテインメントがいっぱい
などなど。日本にいるだけでは気づかない魅力かもしれません。
しかし、途上国の人たちからすると、日本はとても魅力的で素晴らしい国で、日本に行くことが夢だと言ってくれる人もいます。
「日本に行きたくてたまらない!」
そんな言葉を聞いてから日本に帰ると、日本の魅力を再認識することができます。
何だか誇らしくなりますが、同時に少し悔しくもなります。
まだ僕は何も成し遂げていません。途上国の人たちにもっと魅力を感じてもらえるよう、過去の偉大な先輩たちに負けてなるものか、と気合いが入りました。
5.市場には無限の可能性
アメリカや日本にあって途上国にないモノやサービスはたくさんあります。
コンビニ、宅配業、ニュースメディア、口コミサイト。あげればキリがなく、不便だと感じる一方で、ビジネスのチャンスだと考えることもできます。
もちろん海外で成功したモデルがそのまま通じるわけではないでしょう。今も生きるだけでも精一杯な人たちが、生命保険にお金をかけるとはとても思えません。
ただ、それでも車を数台持つミャンマーの人もいますし、高所得層が増えつつある今、「まだ無理」と言われていたサービスはきっとすぐに「もう遅い」と言われるようになっていくでしょう。
これは途上国にはない、未来の当たり前を知っている日本人にとってもチャンスといえます。日本ではレッドオーシャンと言われていても、途上国だとブルーオーシャンと言えるビジネスはまだまだあり、可能性はきっと海よりも広いでしょう!
7.子どもたちが可愛い
なんでなんでしょうね。
途上国の子どもたちは、すごく目がキラキラしているんです。お金がなくて服も磨り減っている子も多いけれど、彼らはものすごい楽しそうに、無邪気な笑顔を浮かべるんです。
「もっと笑えばいいんじゃないか?」
そんな風に思ってしまうくらい、もしかしたら僕たちが忘れがちな笑い方を彼らは知っていて、そんな子どもたちに出会うたびに、僕は小さな彼らからいろんなことを教わっています。
8.自分の拙さを思い知り、明日も頑張ろうと思える
子どもたちを見ていると、「明日も頑張ろう」と思う瞬間があります。
途上国で暮らす多くの人々の生活は、お世辞にも我々より恵まれているとは言えません。磨り減った服を着て走り回っている子ども、土の上で勉強する少女たち、ゴミを拾って生活している家族。そんな環境でも彼らは必死に生きています。
そんな姿を見ると「僕たちは何をしているんだ。何を怠けているんだ。もっと頑張らなくては!」と痛感させられます。
かつて、受験に失敗して落ち込んでいた僕を救ってくれたのは、フィリピンの子どもたちでした。小さなことにクヨクヨしない彼らのまっすぐな笑顔は、僕に生きる力を与えてくれたんです。
9.忘れかけていた何かを思い出させてくれる
今年22歳になる僕は、昔の日本、おじいちゃんやおばあちゃんがまだ子どもだった頃の日本をよく知りません。
でも、想像はできます。今の途上国は、一昔前の日本の状況に似ている。そんな話を何度も聞きました。
僕は今、ミャンマーの最果てと呼ばれるチン州のハカという村でホームステイさせてもらっています。そこには、おじいちゃんや若者、小さい子どもが肩を寄せ合って暮らしていいます。
夜になると、毎日知らない人が家にやってきます。おそらく近所の人で、ホームステイ先は近所の溜まり場みたいになっているんです。みんなが料理のお裾分けを持ってきて、近所の子どもを一緒に可愛がる。それが「日常」の景色でした。
今の日本はどうでしょうか。もちろん似たような光景も残っているとは思いますが、このような大家族は減っていっているようにも思えます。都会であればあるほど核家族化し、家族に会うのは年に一度や二度。これはきっと僕の家だけではないでしょう。
おじいちゃんが大勢に囲まれて楽しそうに暮らしているこの家族と一緒にいると、日本が忘れかけているだろうことをひしひしと思い出させてもらえます。なんだかおばあちゃんに電話したくなってきましたね。
10.「人」の温かさ
やっと言えました。
これが一番伝えたかったことであり、途上国の魅力と言えば、真っ先に「人」の温かさが思い浮かびます。
バスで隣になった少年。近所の商店のおばちゃん。すれ違った少女。道を聞いたおっさん。みんなすぐ友達になります。
さっきも道を聞いたら、なぜか人がいっぱい集まってきて、彼らみんなが目的地まで案内してくれ、ハイタッチして帰ってきました。
途上国ではすぐ友達ができ、あったかい笑顔で迎い入れてくれます。現地語なんて喋れたら、もう彼らは大はしゃぎ。言葉では言い表せないこの暖かい感じ。日本ではなかなか味わえないこの感じ。出会って1日もたっていないのに、別れるのが辛くなるのはなぜなんでしょう。
上記の写真はフィリピンで出会った先生たちとの一枚。一ヶ月半のフィリピン生活でしたが、帰る時には悲しくて悲しくて、涙が止まりませんでした。
これは3日間寝食を共にしたカンボジアのテュクテュクドライバーと。最初は疑ってばかりでしたが、気がつけば魂で繋がったソウルメイトになりました。
最後は、昨年ミャンマーで出会った街角の商店の家族との一枚。約一ヶ月間、毎日通っていた商店の家族といつのまにか仲良くなってご飯も頂いたりしました。
「今日で日本へ帰るんだ」と告げたらそこの少女が泣き始めました。たった一ヶ月間だったけど、僕なんかのために涙を流してくれる夫婦。そんな彼らを思うと涙が溢れそうになりました。ちなみに、ミャンマーにいる今、彼らには時々会いに行っています。
もちろん、どんな国でも大切な出会いはあります。でも途上国の方々はあったかい。どうしてかはうまく言葉にできませんが、でもとにかくあったかい。
ここでは書ききれない温かい思い出がいっぱいあり、個人ブログもよかったらぜひご覧ください!
いかがでしたでしょうか?
「途上国へ行ってみたい!」と思ったみなさん、ぜひ途上国へ行きましょう!
「そうは思えない」と疑問を持ったみなさん、ぜひ途上国に足を運んで、自分の目で確かめて見てください!
大好きな途上国でお待ちしています!
胸張って自分を誇れる男になるために。僕がミャンマーへ教育を届ける理由 (中央大学4年・佐々翔太郎)
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