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Maayoung hapon! みなさん、こんにちは。e-Educationインターンで、8月からフィリピン・ミンダナオ島で活動しています。ジェイミーこと中川千絵美と申します。

4月から渡航している繋奏太郎と共にミンダナオ島の教育支援を行っています。今回は私がフィリピンで、一年間教育課題解決に挑戦したいと思った5つのきっかけをお伝えします。

家族や友人~支え合いの社会~

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時と場合によりどちらの側にもなるのが人間です。

生まれてから21年、家族・親戚・友人・先輩・後輩、いろんな人と過ごしてきました。たくさんの人が助け、助けられこの世界で生きていると感じました。

私の家族や親戚にも、少しオリジナルな方法でのサポートが必要なメンバーが何人かいます。出会った友達にもそういう人たちはたくさんいて、それは障害の有無などにとどまらず、生まれた・育った環境によってもいろいろです。100人いれば100通りあります。

結論、どんな人間も絶対に誰かに支えられ生きているのだと、実感するようになりました。もし、私が支えを求めたら、支えてくれる社会がいいし、私もそんな社会の一員になりたいと思いました。こんなことを感じた私は人権に興味を持ち、大学2年生の3月から東京の国際人権NGOでインターンを始めました。

国際人権NGOでのインターン~無力と思いのはざまに~

国際人権NGOの半年間のインターンで、私の「NPO・NGO」に対するイメージは大きく変わりました。

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私はインターンを始める前まで、NGOという存在にキラキラとした正義のヒーローのようなイメージを抱いていました。しかし、実際は、人やお金などのリソースは限られているし、戦略的に何事もやっていかなければ解決するものも解決しない。当たり前ですが、「志」だけでは世界の課題は解決しないことを知りました。

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泥臭い部分が積み重なって、課題解決につながります。

そして、半年間のインターンの中で、今まで知らなかった社会課題もたくさん知りました。日本国内にも、国外にも、自分の力だけでは一生かけても解決できない量の課題があることを知りました。

将来は、何とかして少しでもこの課題を解決できる人間になりたい。でも、実際にどうすればいいのか?時はすでに大学三年生の秋。周りでは「就活」の二文字が飛び交います。

一生の時間もお金も限られた、ちっぽけな私がどうすれば、たくさんの課題を抱えたこの世界を少しでも良くできるのか?大学卒業後、私は何をしたらいのか?

そんなことを二か月ほど考えて、気が付きました。

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悩めるときには、横になることもあります。

「頭で考えてもわからないなら、実際に行動しないと!」

さらに、行動するなら、実際に現地で課題を知り、現地の人達と課題を解決したい。時間が許される学生のうちに国外の現場に行きたい。こう思うようになりました。

タイの一人旅~目の前の人の笑顔を大切に~

少し戻って大学3年生の夏。初めての海外一人旅に挑戦しました。行先に選んだのは、タイ・バンコク。

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タイの労働博物館にて。館長によると、一日に5人しかお客さんが来ないらしいです。

タイでは、本当にたくさんの人々に助けられました。ホステルまでの道がわからないときに、手を引いて連れて行ってくれたおばちゃん、一緒のバスで日本に留学中の娘さんを自慢しながら美術館までの道のりを教えてくれたおじちゃん、そしてたくさん迷惑をかけた家族。

「20歳になったから、自立した人間になる」

そうう決心して臨んだ旅だったのに、結局人のお世話になりっぱなし。人のあったかさを感じた一週間でした。私も目の前にいる人を笑顔にできるような人間になりたい。そう思いました。

アルバイト~教育の可能性を信じて~

「勉強って、人生変える」

大学一年生から渡航直前まで4年間続けていた塾のアルバイトを通じて、わかったことが一つありました。

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フィリピンの大学生の前で自己紹介をさせていただきました。フィリピンの大学生の意欲に圧倒されました。

受験でどこに進学するのか、それももちろん大切です。実際、大学に行くか行かないかでその人の人生はちがった色を帯びてくるように思います(どちらが良い、ということはまた別の話ですが。)

ですが、そういう話だけではなく、学問そのものが持つ、人の世界を広げる力がすごいと感じています。見えなかったものが見えてくる喜び、わからなかったことがわかるようになった喜びがあふれる生徒の顔を見ると本当にうれしく感じます。

こういう風に、教育の可能性を感じた私は、国際協力の中でも、教育の分野に挑戦したいと思うようになりました。インフラ、医療、農業…など、国際協力の現場は数えきれないほどあり、それらはどれも重要なものです。

ですが特に教育は、人間そのものを成長させることができます。そして、その人がさらに他の人々を幸せにできる人材に育ち、その輪が広がっていく。まさに最強の国際協力ではないでしょうか。

故郷、高知県~高知出身のはちきんやきね~

最後に、故郷高知県について書きます。

私が育った「日本のガラパゴス」高知県。高知は本当に自然豊かで、ごはんもおいしく、人も豪快でおおらかでとても素敵なところです。高知が恋しくなったときには地元の友達に田んぼの写真を送ってもらうほどです。

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高知駅前の坂本龍馬、中岡慎太郎、武市半平太の像。よく出張に出ていきます。

そんな大好きな高知県ですが一方で、不便なこともあります。

・新幹線がない。
・国際線がない。LCCもない。
・壁のような山!隣の県に行くのに山越えが必要。
・国際交流の機会があまりない(高知県にすむ外国人は3500人ほど。)
・そもそも高知県民が少ない(2017年現在約71万人。横浜市は世帯数だけで167万と聞くと高知の人口の少なさがわかるでしょう。)

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「壁」のような山に囲まれています。※巨人はいません

挙げだすときりがありませんが、やはり、高知で転がっている機会、〈チャンス〉は相対的に少ないように感じます。

こんな高知で育った私は、上京して大カルチャーショックを受けました。空港にとても行きやすく、海外もめちゃくちゃ近い(高知だと、基本的に一度本州に出ないと海外に行けません。)

今でもよくずるい!と思うのは、関東にはめちゃくちゃ面白いイベントがたくさんあるということ。たとえば、国際協力イベントなんて、高知にいるときには聞いたこともありませんでした。しかも、関東だとこういったイベントに大学生だけでなく、高校生もたくさん来ます。

やはり、環境の格差、特に機会、チャンスの量は地方と都市ではかけ離れているように感じます。

地方にいても、挑戦できる場をもっとつくりたい。そんな思いから現在私は、高知県とフィリピンの学生の交流プロジェクトの準備をすすめています!待ってろよ、高知県。

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高知県の空と田畑

さいごに

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ここまで読んでくださりありがとうございました。

へこんだり悩んだりすることも多い日々ですが、応援してくださる皆さんのおかげで前に進むことができます。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。Salamat!


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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