goen-conference-2013

2013年6月1日(土)、京都で行われたオープンエデュケーションの祭典「GOEN Conference 2013」に副代表の三輪が登壇しました!

このイベントには、日本のオープンエデュケーションの草分け的存在である京都大学の飯吉透教授が結成したGOEN(Global Open Education Network)のメンバーを中心に、オープンエデュケーションに関わるトップランナーが集結しました。

SPONSERD LINK

中でも注目を集めたのが「ウェブ進化論」の著者として国際的に著名な梅田望夫さんのご講演です。

「地球規模の大構築時代にオープンエデュケーションは第発展を遂げることが出来るのか」をテーマに、ウェブ全体の動きの中でのオープンエデュケーションの動向や位置づけが語られました。世界の中でも、梅田さんほどマクロな視点で世界のことを分析されている方は、そういないのではないかと感じました。

梅田氏登壇以降も、manaveeの花房孟胤氏などが魂のこもったプレゼンで会場を沸かせました。そして、副代表の三輪のプレゼンが始まりました。イベントに来れなかった方のためにも、内容をかいつまんで、ご紹介したいと思います。

「20億人」という数字が意味するもの

これは、世界の中で電気はあるけれど、ネットに接続を出来ない人の数です。私たちは学校があるし、必要があればインターネット上でも勉強ができます。でも世界には、どう頑張っても、どれだけ勉強したくでも勉強ができない人がいるのです。

解決したいのは、絶対的な教育格差

e-Educationが始まったのは、バングラディシュ。同国で直面したのは、実に4万人の先生が不足しているという現実。現地の大学生は涙ながらに「勉強したい」と言いました。

なぜ彼らが勉強したいのか?それは、大学に入れるかどうかが、そのまま将来の収入の格差に直結するため。「何とか出来ないのか」と代表の税所と副代表の三輪は、必死に考えたのです。

解決策は、自らの実体験から

goen02

悩み続けた結果、ある解決策が浮かんできました。それは、「一流講師のDVDの授業を使えば、教育格差が解決できるのではないか」ということ。何を隠そう代表自身が、偏差値20代からDVDの授業にがむしゃらに取り組み、1年で早稲田大学の合格を果たしていたのでした。

このDVDの授業は、バングラディシュの子どもたちにぴったりな勉強法でした。なぜなら、彼らの多くは貧しくて昼間は勉強する時間がありません。しかし、DVDなら好きな時に授業を受けることができます。さらに、何度でも授業を見返すことができるのです。

1年目から、ダッカ大学合格者を輩出

DVD授業という、勉強する方法が見つかり、バングラディシュの子どもたちは必死に勉強しました。彼らが目指していたのは、バングラディシュで一番難しいダッカ大学(日本でいう東京大学)です。

ダッカ大学は、都会の予備校に通う学生でも中々合格できません。その大学に田舎の子どもがわずか1年で合格するなど、奇跡といっても過言ではありません。しかし、ダッカ大学に合格者が出たのです。奇跡が起きました。

eEducationの誇り

goen01

なぜ、ダッカ大学に合格するという奇蹟が起きたのか。それは実際に合格したヘラルという男の子が必死に勉強したからに他なりません。しかし、私たちeEducationにも誇れるべきところがあります。

それは、徹底して現地で求められていることを調査したこと。eEducationはプロジェクトを始める時に、現地の人々が何を求めているか徹底的に調べています。本当に求められている教材を作り出すことが、eEducationの力なのです。

「前へ!前へ!前へ!」から「仲間と前へ!」

goen03

eEducationは当初、「前へ!前へ!前へ!」というスローガンを掲げていました。これは代表がeEducationを始める前、ノーベル平和賞をとったムハマド・ユヌス博士からかけていただいた大切な言葉です。

しかし、今はこの言葉を使っていません。掲げているのは、「仲間と前へ!」という言葉です。元々、代表の税所がバングラディシュで始めたeEducationですが、今では仲間が世界中でeEducationを展開しています。

中でもフィリピンのミンダナオ島では、eEducationのメンバーである佐藤建明が「市の公式のプロジェクトとしてeEducationを実施する」という快挙を達成。もともとツテがあったわけではありません。彼が一人で現地に飛び込み、もがき苦しみながら実現したのです。

eEducationの種は、世界中で息吹始めています。

誰もが主人公になれるeEducation

new_book

「教育格差を解決したい。」という気持ちに、年齢は関係ありません。私たちには、まだまだ仲間が必要です。ぜひ一緒に、世界の教育格差を変えて行きましょう!

副代表の三輪のプレゼンは、以下からご覧になることができます。


途上国の教育課題を若者の力で解決する

SPONSERD LINK