「死ぬまでにどうしても見たい」
絶景の枕詞のように使われる言葉ですが、インドの人たちに聞くと、多くの人がある川の名前を教えてくれます。
ヒンドゥー教の聖地「バラナシのガンジス川」。旅行者だけでなく、ヒンッドゥー教徒の憧れの場所をご紹介します。
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沐浴することが、ヒンドゥー教徒の最大の夢
インドを旅するなら、避けては通ることができない「バラナシ」。ワーラーナシー、バナーラス、ベナレスなど他の名前で呼ばれることもありますが、すべて同じ場所を指しています。
ガンジス川のほとりにある街。ビーチのように整備された川辺には、観光客ではなく現地の人々で賑わっています。目的は沐浴。つまり、この川で身体を洗うことであり、この川で沐浴をすると全ての罪が洗い流されると言われています。
夜明け前から川には大勢の人が集まり、日の出とともに沐浴を開始するヒンドゥー教徒たち。朝焼けに照らされた川と人々を見ると、なぜか自分の心まで表れたような気持ちになります。
ヒンドゥー教徒の最大の夢であるガンジス川の沐浴。インド各地から、数百キロという距離を移動して、この川で身体を洗うためだけにやってきた人たちがいるのです。
そしてバラナシは「大いなる火葬場」としても有名であり、毎日亡くなったヒンドゥー教徒の方々の火葬が行われています。24時間絶え間なく火葬が行われ、死者はガンジス川へ流されます。
死者が流れる川で洗うのは汚くないのか?そう疑問に思う人もいるでしょう。
しかし、バラナシのガンジス川で沐浴する人々の姿や祈りを見れば、彼らが何を大切にして、何に美しさを感じているか、きっと肌で理解できるはずです。
ガンジス川は、どんなに汚くても、やはり絶景なのです。
(photo: 三輪開人)
次回の絶景Q〜ここはどこでしょう?〜
この「絶景Q」のコーナーでは、毎回途上国の素敵な景色をクイズ形式で紹介していきます。
第113問は、こちらの写真。今度も「人」にまつわる絶景スポットです。この絶景は次の記事で紹介します。どうぞお楽しみに!
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