Zekkei q121

エジプトと聞いて何を想像するでしょう?

ピラミッドにスフィンクス、エジプトの観光名所には壮大な歴史があります。歴史とは、人の歩みであり、今回ご紹介する「ハトシェプスト女王葬祭殿」もエジプトの歴史が詰まっています。

古代エジプトにおいて、唯一の女王がつくった神殿をご紹介しましょう。

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崖の下に作られた女王葬祭殿

現在はルクソールと呼ばれる、エジプト南東部の古代都市テーベ。ナイル川の西岸、首都カイロから約450kmほぼ南にあるエジプトの観光名所の一つです。

ハトシェプストは、紀元前1500年ほど前の古代エジプトではじめて女王になった女性の名前です。当時、エジプトでは女性は王になることができなかったのですがが、彼女は複雑な経緯があって王になりました。

彼女の夫であり、エジプトの王であったトトメス2生が亡くなった時、別の側室の息子であるトトメス3世が後継者に指名されましたが、彼がまだ幼かったことを理由に、自らが王になったのです。

当時女性が王になることには反対意見ももちろんありました。しかし、彼女は周囲からの信頼を得て初めて女王となり、礼拝の建築にも着手します。それが「ハトシェプスト女王葬祭殿」です。

崖の下につくられた3階建ての美しい建造物。建物中央には地上から2階へと続く長いスロープが整備されており、各階には広いテラスがあります。他に例をみない巨大な3層の神殿を見ても、彼女の権力の強さが伝わってきます。

1961年以降、神殿の復元が開始され、古代の輝かしい姿を取り戻した「ハトシェプスト女王葬祭殿」。綺麗に修復されすぎているといった声もありますが、古代エジプト唯一の女王の力を肌で感じるには十分でしょう。

あなたの知らないエジプトの歴史、ぜひ機会があればその目で確かめてみて下さい。

(photo credit: schmaeche via photopin cc)

次回の絶景Q〜ここはどこでしょう?〜

この「絶景Q」のコーナーでは、毎回途上国の素敵な景色をクイズ形式で紹介していきます。

Zekkei q122

第122問は、こちらの写真。山を削るようにして作られた超巨大な大仏。この絶景スポットは次の記事で紹介します。どうぞお楽しみに!

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