日本でも何かと悪名高い、「スーパーインキュベーター」のロケットインターネットが、中東でオンラインショッピングサイトを立ち上げようと模索しています。
410億円を調達へ
ロケットインターネットは、中東、アフリカ、ヨーロッパで、主に通信事業を手掛けているMTN Groupとパートナーシップを結ぶことを発表。共同で「Middle East Internet Holding (MEIH)」を設立します。
MEIHは主に中東でインターネットビジネスを展開。MTN Groupは、このMEIHと、すでにロケットインターネットが支援しているAfrican Internet Holdingに合わせて410億円を出資します。
ロケットインターネットとは?
トジョウエンジンでは以前も、ロケットインターネットについてお伝えしましたが、ロケットインターネットは、5大陸、100の企業を運営する世界最大のインキュベーターです。
ロケットインターネットは、先進国で確立された、オンラインショッピングをはじめとする、インターネットビジネスを途上国に”輸出”することで成長しています。ただし、そのやり方があまりにも露骨なことから、一部からは、”クローンビジネス”と揶揄されています。
なぜ中東なのか?
これまで世界から見過ごされることが多かった中東ですが、実はオンラインショッピングなどのインターネットビジネスに関して言えば、かなりの可能性を秘めています。
その魅力は何と言ってもインターネットユーザーの多さ。中東と北アフリカを合わせて、約11億人のインターネットユーザーがいると言われています。実はそのうち約3億人が、すでにオンラインショッピングを利用しています。
2012年にオンラインショッピングの売り上げが9000億円。2015年には1兆5000億円にも上ると試算されています。
Souq.comやCobone.com、 Sukar.comといった中東における既存のオンラインショッピングサイトを抑えて、ロケットインターネットがこの巨大市場を制することができるのか、注目が集まっているのです。
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