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子ども達の笑顔にはいつも元気をもらいます!

みなさん、こんにちは!

マニラプロジェクト担当の磯部香里です。フィリピンの首都マニラで暮らす貧しい高校生たちに「最高の授業」を届けるため、マニラにて活動をしています。

初回の連載となった前回の記事では、私がe-Educationに参加するキッカケを紹介させて頂きました。

今回は、マニラに到着してまず行ったこと、その先に見えた決意についてお伝えしたいと思います。

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携帯がつながらない…

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約4時間のフライトを経て、無事にマニラに到着しました。

空港には、友達が紹介してくれたフィリピン人の友達が迎えに来てくれることになっていました。

マニラプロジェクトの前任にあたるアキさんから受け継いだ携帯を使って連絡しようとしましたが、メールや電話ができません。電波はあり、プリペイドのお金も入っていたのですが、まったく繋がらないのです。

空港の出口を出て友達を捜そうとしましたが、人が多くて全く見つけられそうにはありません。周りにいるタクシーの運転手さんや空港の係員さんには「タクシー?タクシー?」とひたすら声を掛けられます。

「どうしよう…」

初めての途上国。ワクワクでいっぱいだった私でしたが、一気に不安が押し寄せてきました。スーツケースを持って立って考えていると、一人のフィリピン人の男の子が声をかけてくれました。

「どうしたの?」

顔を見上げると見たことのある顔。同じ飛行機に乗っていた男の子でした。

最初は警戒していた私でしたが、状況を簡単に説明すると、「僕の携帯使って良いよ!」と携帯を貸してくれました。そして集合場所まで連れて行ってくれ、無事に友人と合流することができました。

フィリピンの人の優しさに触れ、単純な私は一気に不安がなくなり、友人と話しながら滞在先へと向かいました。

マニラでの生活スタート!まず行ったこと

マニラに着いてまず行ったのは、色んな意見を吸収し繋がりを作るためにできるだけ多くの人に会うこと。これは今までマニラプロジェクトを作り上げきた2人の先輩たちからのアドバイスでもありました。

今までのプロジェクトをサポートしてくださった方々に挨拶をしながら、e-Educationプロジェクトについて話をしたり、コンテンツの改善点や、これから実施を拡大するにあたってのアドバイスをいただきました。

突然連絡したのにも関わらず、みなさん暖かく迎えてくれ、とても嬉しかったのを覚えています。

e-Educationの価値とは

2013年にDVD授業を実施した4つの高校にも挨拶に行きました。

そのうちの1つ、マサイ高校で英語を教えているレックス先生とお昼を食べながらプロジェクトについて話していました。

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ジョークを飛ばしつつ、色んなアドバイスをくれる素敵な先生です

レックス先生はこう言いました。

「外部からの押しがないと、この国は変わらない。変われない。だから日本からこうやってこの国のために来てくれるのはとても嬉しいんだ」

嬉しい言葉はさらに続きます。

「たとえ大学に受かる事ができなくても、勉強した事実は子供達にとって大きな自信に変わって、彼らの人生に大きな影響を与えるんだ」

大学受験用の授業を行っているので、大学に合格することが1つのゴールです。しかし、レックス先生はそれ以上に、e-Educationの存在意義、そして子ども達に与えることのできる価値を感じてくれていました。

初めて目の当たりにした格差

また、前回撮影したDVD授業の先生方がいる学校「フィリピンサイエンス高校」を訪ねましたのですが、大きな衝撃が待っていました。

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フィリピンサイエンス高校は、国内ダントツの進学校。日本の東大と言われているフィリピン大学への合格者数も99%を超えます。

政府が建てた学校であり、理科の実験室や冷房がガンガン効いているパソコン室、広いグラウンドなど、日本の設備と何ら変わなく、雰囲気はアメリカの私立高校のようでした。

当然、学校の周りにも綺麗な建物ばかりだと思っていました。

しかし、現実は想像とは大きくかけ離れていました。

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目の前はスラムでした。

高校の塀の前では、中学生くらいの子供と、幼い子、それから母親らしき人がダンボールの上で裸足で寝ていました。

幼稚園年長くらいの年齢の子たちが、裸足て信号で止まっている車に向かって走り出し、お金を求めていました。

学校の時間なのに、仕事の時間なのに、多くの大人や子供が道路に座っていました。

フィリピンサイエンス高校の綺麗な白い壁の中と外は、まるで別世界。

この時、初めて「格差」というものをハッキリと目にしました。

「これがフィリピンなんだ。これが現実なんだ」

日本では見ないこの光景に大きな衝撃を受けました。

決意を胸に、プロジェクトスタート!

様々な人に会い、色んな話を聞き、目で見て実感した1週間を過ごしたあとの私は、使命感と責任感でいっぱいになりました。

マニラプロジェクトを立ち上げた秦さんが、出発前に言っていた言葉を思い出しました。

いつかは映像授業を他の企業や団体がもっと大きなレベルで行うかもしれない。でも”今”子どもたちを救えるのは世界中で磯部さんしかいないんだよ

「今、世界中でやっているのは私だけ。私がやるしかない!」

そんな決意を胸に、遂にプロジェクトが動き始めました!


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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