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こんにちは!e-Education国内インターンの藤本沙織です。

私は9月からソーシャルビジネスを学ぶためにシアトルに留学しています。今回は、私がe-Education国内インターンの経験を通して、なぜシアトルへ行こうと決意したのかをご紹介します。

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運命の出会い

大学2年生の春、友達の紹介でたまたまe-Educationのイベントを知りました。途上国、国際協力、そして教育というキーワードに魅力を感じた私は、そのイベントに行ってみることにしました。

そこで出会ったのが、私の前任にあたる、国内インターンの高橋かのんでした。

私は当時、教育に対する興味から北欧への留学を考えていたのですが、彼女は三ヶ月後からスウェーデンへ留学することが決まっていました。教育への問題意識や留学への気持ちなどの共通点がたくさんあり、出会ってすぐに意気投合しました。

「じゃあさ、国内インターンやってみない?」

インターンなんていう言葉は正直全くピンと来ませんでした。しかし、イベントに参加してe-Educationのメンバーにとても魅力を感じたので、「この人たちと同じフィールドで何かできたら楽しそう」という軽い気持ちから、私は国内インターンとしてe-Educationに関わることを決めました。

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高橋かのん(左)と私(右)

“教育”を学ぶ?届ける?

私がe-Educationに興味を持った理由の1つに“教育”というテーマがありました。私自身が今まで経験してきた日本の教育の、授業に対する生徒の受け身の姿勢や、テストがゴールになっている勉強に違和感があったからです。

私は国内インターンを通して、「日本の教育をもっとよくしたい」という漠然とした理想を実現するために、途上国の教育支援という文脈の中で“良い教育”につながるヒントを得ようと思っていました。

国内インターンという立場だからこそ、海外インターンの一人一人とコミュニケーションをとりながら、中立的な視点で、それぞれの国の教育にどんなところに問題があるのか、どんなアプローチを取るべきなのか、幅広く教育課題についてインプットをすることができると思ったのです。

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ミーティングの様子

国内インターンとして活動をしながら、私の頭の片隅にはいつも「この経験をどう留学へつなげればいいだろう」という悩みがありました。大学3年生の秋から留学に行きたいと思っていたので、北欧で「主体性教育」を学ぶことをとりあえずの目標と決めて2年生を過ごしていました。

しかし、「北欧留学」「主体性教育」という、魅力的だけど表面的なキーワードがあるだけで満足して、留学先での1日1日をどんなふうに過ごしたいとか、帰国後にどんな形で教育に関わりたいとか、具体的なイメージが全くできませんでした。

そんな時に、e-Educationではインターン採用が始まりました。私は海外インターンと一緒にアイデアを出し合い、協力して動画メッセージキャンペーンを行いました。

海外インターン生メッセージ from ネパール担当 中尾知美 – YouTube

当時のネパール担当だった中尾知美のこの動画を見て、とても感動して胸が熱くなり、何回も再生したのを今でも覚えています。

教育を変えることは、簡単ではありません。大きな成果を出すためには、50年も100年も時間がかかります。それでも小さな変化を積み重ねていくことが大切です。

自分がやるんだという覚悟を持って、自分の生み出す小さな変化がいつか大きな成果につながると信じて、海外で挑戦しているメンバーが、素直にかっこいいと思いました。

帰国したメンバーは自分よりもずっと大人に見えて、羨ましかったです。また、北欧で違う文化の教育を学ぶのではなく、途上国に自分が教育を届けることで、自分にしかできない形で教育に関われるのではないか、という思いもありました。

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ネパールで現地の子どもたちに慕われるインターン生の大竹浩貴

「私も途上国に行って教育支援をしたい!」

そんな衝動的な気持ちに突き動かされて、2017年1月に海外インターンに応募してみました。

将来、誰のために働きたいんだろう

結果的に私は海外インターンにはなりませんでした。しかし、海外インターンに応募して、考えて、泣いて、悩んで、悩み抜いた経験は、今の私の糧になっています。

「将来、誰のために働きたいの?」

最終面接でe-Education代表の三輪開人さんに言われた言葉が、ずっと心に残っています。あの時は、開人さんの投げかけるいくつもの問いに答えられず、答えられない自分が悔しくて、ただ涙が溢れるばかりでした。生まれて初めて、自分の将来を本気で考えた時間でした。

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イベントでプレゼンテーションをするe-Education代表の三輪開人

開人さんに「誰のために働きたいの?」と聞かれて一番に思い浮かんだのは、途上国の子どもたちではありませんでした。日本の教育に問題意識はあるけれど、日本の中学生や高校生でもありませんでした。

「誰のため?」と聞かれて一番に思い浮かんだのは、海外インターン生たちの顔でした。私は海外インターン生たちのためにいつも頑張っていたんだ、ということに気が付きました。

e-Educationの国内インターンを通して、私は自分が先頭に立って何かを進めていくことよりも、誰かの支えになったり、一歩を踏み出そうか迷っている人の後押しをしたりすることが好きなんだ、と改めて感じました。

彼らのために頑張ろうと思えたのは、彼らが社会課題を解決しようと本気で活動しているからです。言葉も文化も違う途上国で、自分の生み出す小さな変化が大きな成果につながると信じて、日々現地の発展のために活動を続けることは簡単ではないと思います。そういう人たちを一番近くで支え、力になれる存在でありたいと思いました。

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e-Educationの仲間たち

「私にしかできないことって何だろう?」

国内インターンとして活動する中で、いつも考えていたことです。最初は言われた仕事を覚えて、できるようにすることに必死でした。しかし、活動していく中で、「もっとこうしたい」という私なりの問題意識を持つようになりました。

国内インターンとしての私の仕事はSNSの運用でしたが、私はインターン生と職員、海外と国内のメンバーのコミュニケーションをとても大事にしていました。また、海外インターン生にとって活動しやすいように私ができることは何かを考えながら活動してきました。

メンバー同士のコミュニケーションを活性化させたいと思って同期LINEや定期的にビデオ通話する機会を作ったこと、途上国の魅力をもっと発信したいと思ってinstagramを始めたことは、私にしかできないことだと思っています。「私にしかできないこと」は「私だから感じる問題意識」から始まるのだと実感しました。

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instagramでは現地メンバーが撮った写真を紹介しています。こちらはフィリピン担当のインターン生の繋奏太郎が撮影しました。

そして、今の私の問題意識は、NPOが社会課題を解決するために、どう人々を巻き込み、他のセクターと協力していくか、ということです。これは特に、2016年11月に行ったミャンマークラウドファンディングを通して、NPOが資金調達することの難しさ、周りの大人や友人を巻き込むことの難しさを知ったことがきっかけでした。

最終的に、多くの方々の協力があって成功に終わったクラウドファンディングでしたが、私にとっては、NPOが資金を調達し活動していくことについて多くのことを考えたクラウドファンディングでした。

私は、社会課題を解決するためにはNPOに関わる人だけでなく、自分の周りの人々、そして大きなお金を動かしている企業や他の組織と協力していくことが重要だと感じました。

「誰のために働きたいの?」

この1年間を振り返って出た答えは、“社会課題を解決しようと行動する人たちのため”でした。私が将来やりたいこと、それは「こんな社会課題を解決したい」という熱い気持ちを持って頑張っている人や組織を支え、応援し、活動の幅を広げることだと気付きました。

北欧でも、ネパールでもなく、シアトルでしかできないこと

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シアトルへ向かう飛行機の中から

1年間の国内インターンを通して、私の興味は教育というテーマから、社会課題をどう解決するかということへ変化しました。そして今、社会課題の解決をするために存在するNPOに大きな可能性を感じています。

しかし、活動するためには必ず資金が必要です。利益を生み出すことが目的でないNPOにとって、持続的に活動を続けること、活動の幅を広げること、そのための資金調達をすることはとても難しいのだと気付きました。

社会課題を解決するためには1つの組織の力だけでなく、他の組織と協力すること、またNPOというソーシャルセクター単体の力だけでなく、企業や市民の理解を得て協力してもらうことが必要だと感じました。ソーシャルセクターが持続的なモデルを構築して、市民や企業を巻き込んでいくことは、今後さらに重要になっていくのだと思います。

そこで、私はこれから「ソーシャルイノベーションのシリコンバレー」と呼ばれるシアトルで、人々がどんなふうに社会課題の解決に向けて人々を巻き込み、持続的に活動ができるような取り組みをしているのかを学びます。

シアトルには、Fare StartStreet beanのようにホームレスの人々に職業訓練の機会を提供し、社会に関わるサポートをするNPOや、Theo chocolateのようにフェアトレードのカカオを使用したチョコレートを販売するNPOなど、地域社会に貢献する数多くのNPOがあります。

持続的に、そして地域コミュニティを巻き込んで活動を行っているNPOが数多く存在するシアトルという街に、これからソーシャルセクターがさらに発展していくためのヒントがあると感じています。

また、AmazonやMicrosoftといった企業や、ビル&メリンダゲイツ財団、SVPといった団体が存在するシアトルで、様々なセクターの観点からソーシャルビジネスについて学べることにわくわくしています。

社会問題の解決に貢献するシアトルのNPOや企業を訪れ、留学中にこのトジョウエンジンでもみなさんにご紹介したいなと考えているので、楽しみにしていてくださいね!

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途上国の教育課題を若者の力で解決する

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