マグニチュード7.4の大地震発生。
日本だったらすぐに政府からの緊急支援が始まるはずです。しかし、世界には大きな地震が起きても政府からの支援が得られない地域があることを知っていますか?
2012年11月、中央アメリカ北部に位置するグアテラマでこの大地震が発生しました。そして、こんなにも大きな地震が発生したにも関わらず、政府からの支援を受け入れられなかった地域があります。「ラ・フロリダ」という地域です。
ラ・フロリダとは? 地域住民の長い挑戦の歴史
元々ラ・フロリダの人々は土地を所有しておらず、農園主のいるコーヒー農園で劣悪な環境での仕事を強いられていました。1984年、内戦の真っただ中であり、農民運動を起こすのは大変危険な行為でしたが、彼らは自分たちの土地を求めて立ちあがったのです。
そして、命がけの行動はようやく実を結び、2005年に政府から農園跡地の利用が認められました。
現在は、共同体に関する事柄は全て住人同士が話し合って決定しています。また、彼らは環境意識も高く、2010年には有機コーヒーの認定を受け、はちみつ販売や外国人向けのエコ・ツーリズムなど新事業によってようやく生活も安定してきました。
2012年11月マグニチュード7.4の大地震発生
全てが軌道に乗り始めていた矢先の2012年11月7日、グアテマラ沖を震源としたマグニチュード7.4の大地震はラ・フロリダにも大きな被害をおよぼしました。
水道管の破損により、コーヒー豆は半額以下の安値での販売を強いられ、養蜂場の倒壊により蜂蜜が以前の2割しか出荷出来なくなりました。また、仮設住宅などはないため、大半の住人は、壊れて危険な家に住み続けています。
Tenemous que avansar(私達は前に進み続けなきゃいけないんだ)
地震発生後、政府に支援要請を出しましたが、政府から返事はありませんでした。
しかし、彼らは「私達は政府に頼っていてはいけない、前に進み続けなきゃいけないんだ。」と産業を復活させる為に自分たちで動き始めています。一刻も早く地震被害を復旧させ、コーヒー生産などを軌道に乗せることが必要になのです。
ラ・フロリダの人々の口癖に「Tenemous que avansar=私達は前に進み続けなきゃいけないんだ」というものがあるそうです。これは様々な問題が存在する日本社会を生きる私達も学ぶべき点が多いような気がします。気になった方は、READYFOR?のプロジェクトページもチェックしてみましょう!
[CNN]
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