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世界には人々が長い年月をかけて作り出した絶景もあります。

今回ご紹介するインドの「エローラ石窟群」は長さ2kmに渡る世界で最も美しいと言われている石窟寺院。その魅力をご紹介しましょう。

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インドで誕生した3つの宗教寺院が集まった文化遺産

石窟とは石の洞窟を指し、石に囲まれた静寂な空間は宗教的にも重要な意味を持ちます。エローラ石窟群の南側にはストゥーパという仏塔と仏像があり、多くの仏教徒が悟りの境地を目指してこの場所を訪れました。

北側にはジャイナ教の寺院が、中央にはヒンドゥー教の寺院があり、インドで生まれた3つの宗教寺院が一列に並んでいます。多様な文化が共存しあうインドの魅力が詰まったこの石窟群は、文化的に重要な建築であるという理由で1983年に世界遺産に登録されました。

そしてもう一つ紹介したいこの石窟群の特徴は「彫刻」であること。石を積み上げて作ったのではなく、山を掘って寺院や仏塔を作り出したのです。100年以上の年月をかけて、ノミとカナヅチだけで20万トンの石を掘り出した巨大彫刻は建築物としても重要な意味を持つのです。

規模も圧巻ですが、丁寧な装飾が施された壁の繊細さもエローラ石窟群の大きな特徴。特にヒンドゥー教のカイラーサナータ寺院は世界最高の石造建築のひとつといわれています。規模と繊細さの双方を兼ね揃えた「彫刻」建築、インドに行かれた方はぜひご覧くださいませ。

(photo credit: Deep blue ocean via photopin cc)

次回の絶景Q〜ここはどこでしょう?〜

この「絶景Q」のコーナーでは、毎回途上国の素敵な景色をクイズ形式で紹介していきます。

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第6問は、こちらの写真。水の中から生えているこの樹木が何だか分かるでしょうか?この素晴らしい絶景スポットは次の記事で紹介します。どうぞお楽しみに!

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