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トジョウエンジン読者のみなさま、こんにちは!e-Educationバングラデシュで1か月のインターンを終え、無事帰国した北川 修平です。

バングラデシュの高校生が直面している困難に関しては、前回の記事でe-Educationバングラデシュのアリフよりお伝えいたしました。今日はいくつか連載中に取こぼしたお話をお伝えして、次の連載へとつなぎたいと思います。

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チャンドプールという町

夜明けの船着き場、前日の喧噪がうそのようにひっそりと静まり返った船内を抜けて、僕はチャンドプールに降り立ちました。降りてすぐの屋台からは朝食のナンを焼くにおいが漂ってきて、大きなキャリーバッグを抱えた外国人である僕の周りには、物珍しさからすぐに小さな人だかりができした。

朝もやと朝日、幻想的なバングラデシュの夜明けの中を、船着き場からリキシャに乗って移動しました。初めてこの町に降り立った、2か月前のこの光景を、今でもはっきりと覚えています。

バングラデシュの首都ダッカから船で3時間ほど下ったところにある、このチャンドプールという町。ここは現在、e-Educationバングラデシュの活動の中心地となっています。この町で高校生が直面している困難については現地スタッフであるアリフより前回お伝えした通りです。

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チェンジメーカーはだれか?

バングラデシュの高校生は困難を前にして、悲しみに暮れているのでしょうか?確かに彼ら、彼女らが日本の高校生よりも厳しい状況にあります。

しかし、元気がないなんてことは、決してないです。僕は日本の予備校で2年間勤務する中で、高校生と毎週のように面談をして向き合ってきましたが、日本の高校生も、バングラデシュの高校生もそれほど変わりません。むしろバングラデシュの高校生の方が、目に力があると感じました。

そんなことを考えていたとき、e-Educationバングラデシュリーダーである、マヒンが僕に言った言葉が印象的でした。

「僕たちはチェンジメーカーじゃない。チャンスメーカーだ。」

チェンジを起こすことができるかどうかは、あくまでもチャンスを与えられた本人次第である。僕たちはチャンスを与えることがミッションであって、チェンジメーカーは彼ら、彼女ら自身である。そんなマヒンの思いが、e-Educationに参加している高校生に伝わっているからこそ、彼らの目には力があるのかもしれません。

「経済学を勉強して、世界銀行で働きたい。」「大学の教授になって研究がしたい。」「ダッカ大学に入学して自分の未来を変えたい。」そんな夢を語る彼らの顔には、自分の人生は自分で切り開くという確かな覚悟が見えました。

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e-Educationは、ここから、世界へ

このチャンドプールの小さな教室から世界の舞台へ。

そんな、一昔前までは考えられなかったことが今、現実になろうとしています。また、この小さな教室から世界の舞台へと飛び立とうとしているのは生徒だけではありません。

この町で灯った、e-Educationという名の光は世界へと広がっています。ガザへ、ヨルダンへ、ルワンダへ、マニラへ、ミンダナオへ、ミャンマーへ、インドネシアへ、ハンガリーへ。そんな光が描き出す軌跡を、トジョウエンジンを通して読者のみなさんにお届けいたします。

来週からはいよいよ、ミンダナオのチャンスメーカー、佐藤建明のe-Educationミンダナオプロジェクトの連載が始まります!

フィリピンのミンダナオ島でe-Educationの光がどのように灯りそして輝きだすのか、ぜひお楽しみにしていてください。

[e-Education]


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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