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こんにちは、マニラプロジェクトマネージャーの伊藤聡紀です。現在マニラで大学受験用コンテンツを届けるため日々走り回っています。

前回の記事は、いよいよ撮影が始まり、協力してくださる先生の思いを聞いてプロジェクトの意義と期待を改めて感じたという事を綴りました。今回は、DVDコンテンツの編集作業の苦労などを中心にお伝えします。

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長い長いトンネルへの一歩

5月から始まった撮影と平行しながら、大事な大事な編集作業に取りかかりました。しかしながら、ド素人の僕にはまたしても困難が待ち受けていたのです。 まず、パソコンに疎い僕が授業を編集するなんて出来るのか、と思いながらGoogleやYoutubeで検索してなんとか形にしようと勉強。

いざやってみるとこれが大変でした。編集作業に入る前は基本的にデータをパソコンに移してから、編集の作業を終えるまでそれほど時間がかからないだろうと思っていたのですが、その甘い考えは簡単に覆されてしまいました。

まず、データを移すだけで1時間もかかるなんて思いませんでした。その上、何かが原因で音声が入っていない映像には、別取りしたカメラから音声を付け加え、雑音や話し声を見つけたらカットする。そして、完成したものを書き出すのにもう1時間。なかなか根気のいる作業が続きました。

早く作業を終えてコンテンツを作っていかないと、後ろに撮影がまだまだ控えていたのでタスクは増えるばかり。それはまるで期末テストで追い込まれていた高校時代のようでした。

宿題を終えたらまた宿題、そんな感覚のなか凝ったものを作ろうと思えば思うほど、いろいろと付け加えたり消したりとだんだん終わりなき作業のように思えてきました。

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移り行く季節、雨期の訪れを感じる

全4教科、トータル45時間分の編集のため1日中家にこもって編集をする日が何度もありました。気持ちもだんだんと落ち込んでいた5月も終盤。今まで1週間に1度くらいの頻度で雨が降っていたのですが、少しずつ雨の日が多くなり始めていました。

フィリピンでは日本の梅雨とは違い1日中雨が降るということは滅多に無く、普段は一度降り出しても2,3時間で上がります。しかし、本格的な雨期になる7,8月にもなると降水量が多く、時には洪水が発生し交通にも影響が出て足止めを食らうということが起きます。

そんな雨期の訪れを感じつつも、私は相変わらず撮影と編集に追われていました。撮影と同時に始まった編集作業でしたが、何度も繰り返してやっていくとコツをつかんだのか多少スピードも上がってきます。

編集も終盤にかかるが、ミスも生まれる

しかし、今までこんなにパソコンの前に座ったことが無かったため、同居人の韓国人の子から「疲れてるね」と言われたり、肩こりから突然の頭痛に襲われたりと正直精神的にも疲れていました。 元々じっと座って何かをするということが苦手な性格もあり、苦痛に感じていました。

この時の自分は日本人特有の忍耐力を活かしてがんばろう、などと根拠の無い言葉を自分に投げかけ、半ばやけくそでした。そして、ようやく8割がたの編集を終えた時、たまたま開いた他地域の映像授業のコンテンツを見て愕然としました。

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「コンテンツにe-Educationのロゴを入れ忘れてる・・・・・」

突然、心の中に暗い暗い雨雲が押し寄せてきました。


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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