ひとつ買うと、途上国の誰かに、もうひとつ！ 「One for One」モデルを取り入れている世界のプロダクト11選

みなさんは、「One for One」モデルというものを知っていますか？

“ひとつ買うと、困っている誰かにもうひとつ”というコンセプトで、現在世界中に広がり続けている購買モデルです。

この記事では、途上国支援につながるような「One for One」モデルを取り入れているプロダクトを11個紹介したいと思います。

1. TOMS（靴・サングラス）

まずは、「One for One」モデルを世界中に広めたブランドTOMS（トムス）から3つの商品を紹介します。

俳優のベン・アフレックとコラボしたチャリティシューズ

これは、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』や『アルマゲドン』でおなじみの俳優のベン・アフレックが設立し、コンゴに関するアドボカシーや資金援助を行っている団体「Eastern Congo Initiative (ECI)」とコラボしたチャリティーシューズです。

1足売れるごとに、5ドルが同団体に寄付される仕組みとなっています。寄付金は、若者や家族のためのローカルなコミュニティ支援に活用されるとのこと。

参考：すべてはコンゴ支援のために！ 俳優のベン・アフレックと「TOMSシューズ」がコラボし、チャリティシューズを製作

女優シャーリーズ・セロンとコラボしたHIV啓発シューズ

南アフリカ共和国出身のハリウッド女優のシャーリーズ・セロンは、「Charlize Theron Africa Outreach Project（CTAOP）」というNPO団体を2007年に立ち上げ、アフリカの若者のHIVやAIDSの予防や闘病をサポートしてきました。

そんな彼女の団体とコラボし、アルゼンチンの伝統的な靴をモチーフにした「アルパガータ」というスリッポンタイプの靴をモデルにチャリティシューズを製作。もちろん、1足売れることに、彼女の団体の支援する南アフリカを中心とするサブサハラアフリカ地域に1足寄付される仕組みとなっています。

参考：南アフリカ共和国出身の女優シャーリーズ・セロンとTOMSがコラボしたHIV啓発シューズ

NPO「charity: water」のコラボサングラス

こちらは、世界中の水問題に対してクリエイティブなアプローチで挑んでいるNPO「charity: water」のコラボサングラスです。

2010年にパートナー提携して以来、コラボシューズを製作してきたとのこと。3年目となる今回はシューズではなく、限定のコラボサングラスを発売し、126ドルのサングラスを1つ買うごとに10ドルがインドのプロジェクトへの寄付になるというモデルを取り入れています。

参考：1つ買うと10ドルの寄付に！ シューズ&アイウェアブランド「TOMS」とNPO「charity: water」のコラボサングラス

TOMSのショップは日本にもあります！

TOMSは日本にもショップがあります。そのレポート記事はいかにありますので、ぜひ写真を見ながらイメージを膨らませてください。

参考：オシャレなのは靴だけではなかった！「One for One」で話題のシューズブランドTOMS（トムス）ストア原宿店に行ってきた

2. ONE DRESS UNITED（ドレス）

ドレスメイキング事業を通じて女性の支援を行っているのが、「ONE DRESS UNITED」です。80%の人が仕事がないというハイチで、女性たちを雇うセンターの建設にミシンや電気の準備をし、性に裁縫してもらい販売しています。

現在はこのドレスはオンラインで寄付することもできますが、将来的には、eコマースで1着につき1着のドレスが寄付になる「One for One」モデルを目指しているのです。

参考：黄色いドレスがハイチを彩る！ ドレスメイキングを通じて女性の自立支援を目指す「ONE DRESS UNITED」

3. パンダサングラス（サングラス）

これは、竹でできたエコなサングラス「パンダサングラス」です。1つ120ドルと高価ですが、途上国支援につながっているのです。

TOMA FoundationというNGOと提携し、サングラスを1個買うたびに、コロンビアやベネズエラなどの特定民族の1人が目の検査を受けることができるモデルを取り入れています。加えて、サングラスを1つ与えることもできる仕組みになっています。

参考：ワシントン発、竹でできた「パンダサングラス」でできるカジュアルな途上国支援！

4. Information Blancket（ブランケット）

これは、1日の授乳回数に、高体温の目安など子育てに書かせない情報が現地語で書かれているブランケットです。

40ドルで自分が1枚買うと、1枚が途上国に寄付される仕組みなのです。シャンティウガンダと組み、世界で乳幼児死亡率がもっとも高い国の1つであるウガンダでブランケット配布を実施しています。

参考：病気に弱い途上国の乳幼児を救う！ 子育てに必要な情報が一目で分かるブランケット

5. Sir Richard’s Condoms（コンドーム）

パッケージもかっこいい「Sir Richard’s Condoms」は、1つ買うことで、1つが途上国でコンドームがなかったり、そもそも知らない地域に届けられます。

2011年は50万個、2012年には100万個の売り上げを見せたとのこと。つまり、計150万個の売り上げ&支援実績を誇っている素晴らしいプロダクトなのです。

参考：売り上げ150万個突破！ 「one for one」モデルのコンドーム「Sir Richard’s Condoms」に注目

6. Tapp（浄水ボトル）

シンプルなデザインの筒は、途上国の水事情を解決する「Tapp」というプロダクト。どんな水でも飲料水に変えることができるので、途上国の飲料水問題を解決することが可能になるかもしれません。

チューブを差したり、ビニール容器を差しこんで、フィルターを通すだけで使える、ユーザビリティの良さが課題解決を促進させるのでしょう。

参考：99％の細菌を除去！ スタイリッシュな筒型ポータブル浄水器「Tapp」が途上国の水事情を変える

7. One World Futbol Project（サッカーボール）

途上国の子どもたちにサッカーボールを送るプロジェクト「One World Futbol Project」の紹介です。ボールを1個買うともう1個のボールが寄付される「One for One」モデルを利用し、世界中の誰もが購入でき、ムーブメントに参加できるようになっています。

参考：途上国の子どもたちにサッカーボールを届ける「One World Futbol Project」

8. Schoolbags for Kids（バッグ）

これは、1つ買うことで、1つが途上国をはじめ困っているところにスクールバッグを贈る「Schoolbags for Kids」という取り組みです。

1つ49ドル。誰かが1つバッグを買うごとに、インドやタイ、ベリーズで生活するスクールバッグの買えない貧しい子どもたちに1つバッグが贈られるという仕組みとなっています。

参考：1つ売れるごとに、子どものスクールバッグをインドやタイ、ベリーズに届ける「Schoolbags for Kids」

9. 「Smile Squared」（歯ブラシ）

大人用でも子ども用でも1本買うごとに、途上国に1本贈られる歯ブラシ「Smile Squared」です。値段は1本当たり5.95ドル（500円）で、少し高いですが、普段使いのもので途上国支援ができるのは良いですね。

参考：1本買うと1本が途上国に! One for Oneモデルの歯ブラシ「Smile Squared」

10. Who Gives A Crap（トイレットペーパー）

One for One×トイレットペーパーを推進している「Who Gives A Crap」という取り組み。クラウドファンディングサイトを活用し、5万ドル以上を集めることに成功するなど注目のプロダクトです。

再生紙を使ったトイレットペーパーを製造・販売し、その売り上げの50%を途上国で水問題・衛生状態の向上に取り組むNGO「Water Aid」へと寄付するという”One for One”の仕組みを取り入れています。

参考：一拭きに壮大なミッションを込めて！”One for One”の仕組みで途上国の水問題を救うトイレットペーパーが登場

11. ElephantBranded（バッグ）

先ほど紹介した、「Schoolbags for Kids」と同じ、バッグのOne for Oneブランド「ElephantBranded」。ハンドメイドかつ、再利用バッグということで、ソーシャルプロダクトとして期待されます。

「ElephantBranded」は、バッグの製造・販売を通じてアジア・アフリカ地域の子どもたちの教育を支援する、社会貢献型ブランド。ユーザがボストンバッグを1つ購入するごとに、これらの地域の子どもたちに通学用リュックを寄付するという仕組みになっています。これまでに、カンボジア・ケニアの子どもたちに向け、通学用リュックサックを寄付してきました。

参考：バッグ購入ごとに子どもの通学用リュックを寄付！”One for One”型ソーシャルブランド「ElephantBranded」

以上、11もの「One for One」モデルを取り入れたプロダクトを紹介しました。リストも作成しましたので、ぜひ誰かに共有する時などにご活用ください。これからもさらに増えることに期待しましょう！