今から2年前の、2011年6月。
南米チリで歴史的な噴火があったことをご存知でしょうか?「プジェウエ火山」の大噴火は、世界中のニュースで取り上げられ、自然の脅威について考え直す機会となりました。
今回ご紹介するのはそんな大噴火の様子を収めた1枚の写真。一度見たら頭から離れない、恐ろしくも美しい噴火の記録のご紹介です。
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南米の人々に衝撃を与えた大自然の猛威
2011年以前にも、「プジェウエ火山」には噴火の記録が残っています。1960年、世界最大のマグニチュード9.5を観測したチリ地震の2日後に大噴火が起こりました。
地震と噴火によって、多くの被害が出た1960年。それから約半世紀を経て、人々の傷が癒えてきた時に、また大噴火はやってきました。それが2011年6月の噴火です。
噴火前にマグマの急激な変化を観測した地質調査所のアナウンスによって、3000人を超える近隣住民は避難することができましたが、噴火の規模は予想を遥かに超えていました。
上空10kmまで舞い上がる噴煙、真っ黒な空を赤く染め上げる火山雷。その光景を見た人たちは、あまりの衝撃に言葉を失いました。
火山灰は地球の裏側まで飛んでいき、3500km離れたイースター島でも観測された記録が残っています。噴火地帯周辺には数十センチの火山灰が積もり、灰色の砂漠の世界になりました。
恐ろしさを感じるとともに、どこか神々しさを感じる大自然の猛威。しっかり記憶にとどめておきましょう。
(photo: Chile’s Puyehue Volcano Erupts – In Focus – The Atlantic)
次回の絶景Q〜ここはどこでしょう?〜
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