インド観光の楽しみの一つが、芸術的な石造建築。
以前、インドの中でも人気が高い観光スポット「エローラ石窟群」をごしょうかいしましたが、他にも見どころはいっぱいあります。
今回ご紹介する「チャンド・バオリ」は知る人ぞ知るインド屈指の石造建築。天にそびえる寺院ではなく、地下を掘り進めて作られた美しい建築をご紹介しましょう。
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映画の舞台にもなった美しい巨大井戸
「チャンド・バオリ」があるのはラジャースターン州のアーバネリー村。「ピンク・シティ」で有名なジャイプールと首都デリーの間にあり、アクセスは決して悪くないのですが、観光地としては有名ではありません。
それもそのはず。「エローラ石窟群」のように宗教や信仰に基づいて作られた建築ではなく、「チャンド・バオリ」はあくまで実用的に作られたものであるからです。
「チャンド・バオリ」は一言でいうなら井戸です。ピラミッドを逆さにしたように下へ下へと続く階段があり、写真を見ているだけでも吸い込まれそうになります。
1000年以上前に作られ、その深さは何と30m。巨大なビルがすっぽり入ってしまうほどの井戸はインドで最も大きく深いものになります。どこまで水位があったか正確な記録は残っていませんが、もし下まで水を汲みに行く必要があったのであれば、かなりの労働だったでしょう。
毎日の上り下りは想像したくないですが、絵画のように美しく整備された階段井戸はずっと見ていたい気持ちになります。映画の舞台にも選ばれたことがあるそうで、その理由も納得できます。
ちなみにこの「チャンド・バオリ」ですが、地球の歩き方(2013年現在)にもまだ載っていません。他の人とは違った観光をしたいという方にピッタリの絶景スポットです。
(photo credit: S. Le Bozec via photopin cc)
次回の絶景Q〜ここはどこでしょう?〜
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