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ケニアの田舎の学校で、教育システムが大変革しました。

とあるイギリス人建築家がデザインした「WATERBANK school」という学校が、ナイロビ市内に建設されたのです。この学校は、「WATERBANK」という名前の通り、学校内の貯蔵庫に雨水を溜めることができます。

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水問題と教育問題に取り組む学校

学校にある貯蔵庫からは、1日5リットルほどの水を、一人ひとりの生徒に分けることが可能です。ケニアを含め、途上国では、親の女子に対する教育意識が低いこともあり、学校に行くのではなく、水汲みなどをはじめとする家事手伝いをするのが当たり前だと思われていることもあります。

しかし、この素晴らしいシステムこそが、これまでの水汲みではなく、授業への参加をはじめとする教育の機会を受けることを可能にしているのです。

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建設指導は、遠隔からのSkypeで実施

この学校は、地元の素材を用いて、地元の住民との協力によって建設されました。4つの教室があり、60人収容可能な講義室や職員室、地域の研修会が開けるスペースなども設置。また、喉が渇いているゾウから守るために、塀も建てられているという特徴もあります。

ほとんどの建設指導は、遠方からSkypeを通して行われました。様々な人の協力で立てられたこの学校には、200人ほどの生徒が通学しているとのことです。

1年で35万リットルも貯蔵可能

貯蔵庫は、校庭の真ん中にあり、600平方メートルの屋根に設置されている集水システムで得られた水を貯蔵するという仕組み。デザインチームによれば、天候次第ですが、ろ過された衛生的な水を1年間に35万リットル貯蔵できると予想しています。

このようなプロジェクトは、同じ地域でもさらに進められているそうです。ケニアでの新しい学校の形は、途上国の親たちの意識変革ができるかもしれませんね。

[WATERBANK school / Photo:PITCHAfrica]


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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