トジョウエンジンではこれまでも気球を飛ばして新興国でもネット接続する「Loon」、フェイスブック主導のローバル共同体「Internet.org」、さらにはインターネット創設者のティム・バーナーズ氏の取り組みなど、途上国のネット普及についての活動をご紹介してきました。
今回紹介するのは、グーグルが発表したはアジアやアフリカなどの新興国で高速かつ安定したインターネットを提供するための新たな取り組み「Project Link」です。
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このプロジェクト発表と同時に、ウガンダの首都カンパラで数ヵ月にわたって進めてきた活動の模様を明らかにしました。
通信速度は最大で約100倍に
「Project Link」は、インターネットのスピードが遅く不安定な地域に光ファイバー網を構築することで、現地の人々が高速で安定したブロードバンド回線を低価格で利用できるようにすることを目標とした試み。
グーグルは自社で構築した光ファイバー網を現地のインターネットサービスプロバイダーや携帯通信事業者に有料で提供するということです。
「Technology Review」によると、第一弾となるウガンダのカンパラではすでにネットワーク構築が進んでおり、最大で10社の通信事業者がこれを利用できるようになるとのこと。会社によってはこの光ファイバー網を使用することで、通信速度が約100倍も速くなるとされています。
アフリカ以外の地域に広がる可能性も
同プロジェクトの責任者を務めるグーグルのKai Wulff氏によれば、現時点で同地域に10社ある通信事業者のうち、3社がGoogleとの契約を済ませているということです。
同社は今後の展開について、具体的な情報を明らかにしていませんが、プロジェクトのウェブサイトには、アフリカ以外の地域に展開する可能性もあることが示唆されています。
世界にはいまだにネットを利用できない人々が全世界で約27億人おり、特にアフリカ大陸での普及率は16%程度に過ぎません。このグーグルの取り組みによって、より多くの人が低価格で高速のインターネットが使えるようになる日はそう遠くはないかもしれません。
「Project Link」の取り組みを紹介する、こちらの動画も合わせてご覧ください。
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