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Photo: Cerita Inspirasi Motivasi

1996年にマーサ・ティラーさんという女性起業家が、最初にインドネシアの首都ジャカルタのショッピングモールで化粧店を開こうとしました。その時は、断られてしまったのですが。

しかし、彼女は今となっては、インドネシアの化粧品業界の先頭を行く女性起業家として知られているのです。彼女のどん底から這い上がったストーリーをご紹介します。

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きっかけはアジア通貨危機

ショッピングモールでは、彼女が売るインドネシア産の化粧品と美容関連製品は、その当時売れていた海外ブランド品には勝てないと言われました。

それでも諦めずに地元で彼女は商売を続けます。

そして1997年、アジア通貨危機がインドネシア経済にも大きく影響しました。ドル高が響き、海外製品はほとんどのインドネシア人にとっては手の届かないような値段まで跳ね上がりました。

人々は、私のショップに訪れるようになりました。他と比べて、私の製品は断然安く売られており、実際にお肌に良いものでした。

そして、危機が去った1998年の終わりのことでした。ティラーさんのショップの月間売り上げは以前の10倍にもなっていたそうです。

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Photo: WTF

ゼロから億万長者に

彼女のミリオンダラー企業は、1970年に小さなビューティーサロンとしてジャカルタの彼女の父親の車庫で始まりました。そして今では、9つの化粧品ブランドを持ち、全年齢、様々なレベルの女性を顧客に持っています。

ティラーさんの経営する企業では、現在約4500人を雇用しており、年間売り上げは6200万ドル(約65億円)になるそうです。

さらに今では、製造・ビューティー専門学校・広告業・人材育成など、他の業界でもビジネスを手掛けています。

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Photo: Martha Tillar

インドネシア人であるという誇り

インドネシア人は、西欧から来る全ての物がベストだと思っていました。しかし、私たちが扱うクローブ花芽や米粉は、お肌のケアとしてインドネシアでは古くから伝わるものでした。つまり、アジア人のお肌と相性が良いのをインドネシアの人は忘れていたのです。

インドネシアの女性が始めたビジネスは、途上国の人々の可能性を感じさせます。今後は、従業員の生活水準を上げ、インドネシアでの女性支援に力を注いでいくとのことです。

[BBC]


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