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こんにちは!
本日もご愛読くださり誠にありがとうございます。

e-Education Projectミンダナオ島プロジェクト担当の佐藤建明です。「教育開発」という夢を掲げ、フィリピンのミンダナオ島にて映像授業を活用した教育プロジェクトを展開しようと奮戦しております。

前回の記事では、日本に一時帰国していた僕が、再び現地に戻り、プロジェクトに参画したことについて書かせていただきました。

本日は、フィリピンに戻ってすぐ衝撃を受けた、現地メンバーの奮闘の様子についてお伝えできればと思います。

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現地の学校に近づくにつれて高まるワクワクと不安

僕が日本に一時滞在していた間、僕は現地パートナーたちにプロジェクトを一任していました。

「本当に彼らだけでプロジェクトが進んでいるだろうか、映像コンテンツは上手く仕上がっているだろうか?」

そんな不安が高まりながらも、今後のプロジェクトをどのように改善していこうか、どのように大きくしていこうかと、そうしたワクワクした想いを膨らませながら、まずはカガヤンデオロのプロジェクト実施校に向かいました。

現地で奮闘するプロジェクトメンバーたち

プロジェクト実施校であるラパサン高校に着くと、早々に現地パートナーの熱血アクロ校長のもとへ挨拶に行きました。強い握手を交わすと、おもむろにアクロ校長は、DVDを取り出しました。

「ケン(現地のニックネーム、名前『建明』の音読み)、このDVDを見てくれ、僕たちの手で作った映像授業だ!」

嬉しそうにDVDを渡してくれたアクロ校長。僕たちは差し出されたDVDを早速見始めました。

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実際に見てみると、彼らが自分たちの手で一から作った映像授業は、僕が試作用・参考用として渡していた内容よりもはるかに出来の良いものでした。

オープニングからしっかりと作りこまれており、映像授業内の字幕や吹き出しもキレイにつくってあり、某大手予備校の映像授業のクオリティと遜色がないようにさえ思われました。

「アクロ校長、すごいですね!」

興奮する僕を横目に、アクロ校長はどこか誇らしそうな顔をしていました。

「ケン、実はもうすでに『物理』科目の撮影を終わらせているんだ」
「え!?」

これには驚きました。

現地では、停電や台風、洪水などがあり、スケジュール通りにプロジェクトを進めるのは容易ではないことを知っていたので、予定通りに、それも予想していた以上のクオリティで映像授業を取り終えていたことに僕は衝撃を受けました。

アクロ校長は、学校の先生を中心に、撮影や編集のチームを結成し、教材製作をどんどん進めていたのでした。

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熱血アクロ校長(真ん中)

アクロ校長は、ミンダナオ島における地方教育局の全400校ある高校の中で、ベスト9に選ばれた凄腕の校長先生。今回の件を通じて、あらためて現地パートナーであるアクロ校長のマネジメント力の高さを実感しました。

撮影のジンボイ先生と編修のフェルナンド先生

一通り映像コンテンツをチェックした後は、撮影担当のジンボイ先生と編修担当のフェルナンド先生に挨拶に行きました。

「この映像授業は、ドロップアウトした生徒だけでなく、全てのミンダナオの生徒にとってきっと役に立つはずだ。本当にありがとう。もっと良い授業を一緒に作っていこう!」

ジンボイ先生にそう言っていただき、僕はあらためて現地のプロジェクトをもっと良くしていこう、大きくしていこうと気持ちをあらたにしました。

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どこか誇らしそうなフェルナンド先生

カガヤンデオロでの実施校のキャッチアップを一通り終え、次は二つ目のプロジェクト実施先であるカミーギン島に向かいました。

次回の記事では、カミーギン島のプロジェクトメンバーに会い、現地でのプロジェクトがどうなっていたかについてお伝えできればと思います。

本日もご愛読くださり誠にありがとうございました!


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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