東南アジアのベンチャー企業のエコシステムが盛り上がりを見せています。
タイを拠点とする、eコマース(電子商取引)を提供している「aCommerce」が、1070万ドル(約11億円)の同国史上最大のシリーズAの資金調達を実施しました。
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東南アジアでも最大級の調達
今回の投資は、Ardent Capital、バンコクのInspire Ventures、NTT Docomo、Sumitomo Corporation Equity Asia(SCEA)、CyberAgent Venturesなど、名立たるエンジェル投資家やベンチャーキャピタルからとのこと。
前述したように、シリーズAでの1000万ドル級の資金調達はタイでは史上初めて、東南アジアでも最大規模のものとなったそうです。
aCommerceは、これで同社のロジスティクスのインフラを改善し、デリバリーサービスなどのマネージメントにも使っていきます。
市場がある国へ積極的に展開
2013年に創業したばかりのaCommerceは現在、総勢250人のスタッフを、タイ・シンガポール・インドネシア・フィリピンの4ヶ国で雇っています。次はマレーシアとベトナムに展開していくそうで、これに関してCEOのスリボラクさんはこう語っています。
タイとインドネシアは、急成長中で、eコマース市場が発達している。2月にシンガポールで僕たちはサービス提供を初めたばかりですが、これが東南アジアでのパートナーシップの構築に大きく貢献している。フィリピンでは今、大手販売店と交渉中です。
数週間前、中国最大手のショッピングサイト「Alibaba」が、aCommerce最大の競争相手「SingPost」に2.5億ドル(約26億円)出資したニュースがありました。
しかし、「このような大規模な資金調達で、東南アジアのeコマース市場が活性化される」、とaCommerceは積極的にとらえています。
さらにaCommerceは、タイとインドネシアの大国で特に台頭してきており、今後は多くの競争相手と一緒に、東南アジアのマーケット拡大に貢献していって欲しいと思います。
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