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皆さんこんにちは。ルワンダでe-Education Projectを進めているドガです。

前回の記事では、僕たちのプロジェクトを使った生徒700人が試験に挑んだ日、について書かせて頂きました。

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ここで終わり・・・ではない!

2012年11月15日。そこから高校生たちの卒業試験は約5日間続きます。

e-Education Projectでの僕の最初のミッションは「最高のコンテンツを作成し、チームを作り、映像授業を提供すること」でした。そのため、今はちょうど一段落したところで、僕とチームメンバーもまずはゆっくり休もうと思いました。

少し話は変わりますが、世界最高峰のエベレスト登山中に亡くなってしまうアクシデントの6割以上は下山中に起きます。山頂まで死に物狂いで登頂しこれまでにない達成感を味わい、そこから下山時に気を抜いてしまい、命を落とすケースが少なくありません。

同じように、僕もここがプロジェクトのファイナルストップだとは思っていませんでした。

ようやく5合目あたり

僕は登山が好きで、富士山にも数回登っています。一般的に、富士山は5合目からのスタートになります。本当の0メートル(1合目)から5合目までは普通に車で行ける道になっているのです。

これが意外とルワンダe-Education Projectと似ていると思います。

9月の頭に僕がルワンダの地に降り立ってから、その道は決して険しいものではありませんでした。というのも、政府との交渉は、時間さえあれば確実に成功する案件だったのです。しかし、実際僕たちに残された時間はたった2ヶ月弱。最高のコンテンツを農村部の生徒たちに届ける、というミッションを早く達成しなければならない状況でした。

そのため、1合目からペースアップし、必要以上のダッシュで今ようやく5合目まで100人抜きくらいのスピードで辿り着いた、という感じです。(桃太郎みたいですが)途中でプロジェクトに参画してくれたチームメンバーもガシガシ僕についてきてくれ、生徒の卒業試験が終わり一段落、まさに”息切れ状態”でした。

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photo credit: utpala via photopin cc

5合目でエネルギーとリソースを補給

山頂がe-Education ルワンダProjectにとって何になるかはまだ定かではありません。しかし、明確なことは一つ。

ここで立ち止まっている暇はない

僕たちは早速、次の一手として、来年からのプロジェクトの拡散方法について話し始めました。もちろん、今生徒たちが受けている試験の結果がe-Educationによって前年比向上した、ということが認められなければ2年目以降プロジェクトをやる意味がありません。

しかし、それは生徒たちを信じて、とりあえず僕たちはサポート体制の強化に乗り出しました。来年以降プロジェクトをもっと多くの地域で広げるために、国際機関や政府団体との連携が必要不可欠だと思ったからです。

以前から交流のあった大使館の方に頼み、当時の在ルワンダ日本大使を表敬訪問。プロジェクトに対するアドバイス、それから大使館が実施している資金援助などのお話を聞きました。

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シナジー効果を生み出すためのネクストステップ

最近の世界経済・企業の動向として、自社のビジネスと全く無関係の業界と手を組む、といった手法が見てとれます。これは多くの場合シナジー効果(相乗効果)を生み出すため、と言われています。

自社には無いビジネスモデルや市場を取り込むことによる市場拡大、イノベーションの創発などを目的としています。同じように、僕はe-Educationという教育課題へのアプローチに加えて、農業分野でも何かアクションを起こしたいと思い始めました。

東アフリカの人口の平均約80%は農業セクターに雇用されているのが現実。子供たちを学校へ送り出すのもやはりご両親の教育・経済的余裕が無いと未だに難しいのが現状です。学費は免除されても、両親に無理矢理農業を手伝わされてる、というケースもよく聞きます。農業は教育と同じくらい深刻な課題だったのです。

まずは農村を回ってのヒアリングから始めることに。教育と農業は一見離れているように見えますが、この新たに始まった農業プロジェクトとe-Educationには深い関わりがありました。

その話はまた来週させて下さい。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました!


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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