「社会をよくしたいと思う人の気持ちを、少しずつ・たくさん集めて、ほんのちょっとでも社会をより良くしていきたい」
このような想いのもと、毎週違ったNGO/NPOの活動をモチーフにしたTシャツをしているチャリティー専門ファッションブランドJAMMIN(ジャミン)。
1週間限定のTシャツ販売、全てのアイテムがチャリティー対象、など独特の切り口で新しい社会貢献のカタチを提案する、JAMMIN合同会社COOの高橋さんにお話をインタビューをさせていただきました!
JAMMIN COOの高橋さん(写真奥左)
開発コンサルタントからJAMMIN立ち上げへ。「お前はなにができるんだ?」という現地の問いかけに答えられない自分がいた。
ーーまず、なぜJAMMINを立ち上げようと思ったのですか?
開発コンサルタントとして働いていた頃、僕は途上国の水道分野に関わっていました。
途上国に行ってその国のトップクラスの人たちと話し合いながら、日本の水道が途上国で何が出来るのか、などを提案していたんですね。
例えば、水が足りないのは解決が難しいですが、水が汚い場合にキレイにするソリューションは豊富です。しかし、その調査のために行った現場で何か出来るかと言うとそうではないのです。調査のために行ってるので当たり前なんですが、持ち帰ってこれからの計画を考えるしか出来ません。
「解決策がわかっているのに、目の前のことを良く出来ない」
そんなモヤモヤがずっとありました。
また、そのときに非公式な場ですが、「お前ら日本人は調査ばっかりしている」「お前は個人として何ができるんだ?」とベトナムの農村で暮らす人たちから聞かれたんです。結構、この直球の質問が効きましたね。
目の前の人を救うことができない状況や、解決策を知っているのに実行に移せない調査に対して、痛いところをガンガン突いてくる、そんな感じでした。
ちょうどその頃、社会貢献や途上国の現状に興味があった会社の同期や、志を同じくする仲間たちと出会って色々話をしていました。話をすればするほど、仲間達と一緒に何かをしてみたいという想いが強くなりました。
そして、社会問題に関心がない人をどう巻き込むのかが今後重要になってくると考え、会社の同期だった西田と一緒に「まずは出来ることから、コツコツやってみよう!」と、このJAMMINを立ち上げました。
ーー少しお話は戻ってしまうのですが、開発コンサルタントにはなぜ興味を持たれたのですか?
僕は大きな橋やダムを作るのが昔からの夢でした。
ベタですけど「地図に残る仕事をしたい」と思いまして。大きなものを作って、父親になったときに、自慢したかったんです、「この橋俺が作ったんだぞ」って(笑)
最初はそんな思いで、志していたのですが、大学生の時にある番組を見たことがキッカケで「自分がやることの意味」ができました。
その番組はアメリカのヒップホッパーが井戸を掘るチャリティー活動の特集だったんですけど、「世界には水を満足に飲めない人がいるのか」って衝撃だったんです。その時は海外にすら行ったこともありませんでした。
日本の生活とは全く違う途上国のインフラ、そして特に生活に密着した「水」をとりまく環境を変えることに僕は関わろうって決めました。
なので、NPO/NGOの人たちのように途上国に出会って興味をもった方々と違い、僕は開発コンサルタントという仕事を通じて初めてしっかりと途上国と関わり始めました。
全国各地のデザイナーと力を合わせて、Tシャツを制作
一部のアイテムや年に数回のチャリティではなく、全てのアイテムがチャリティーに繋がる。5万以上あるNPO・NGOのストーリーを消費者に楽しく届けたい。
ーー開発コンサル時代と今、JAMMINを立ち上げて一番変わったことは何ですか?
すべてを「自分たちで意思決定」しなければいけないということでしょうか。毎週やるキャンペーンもそうですし、アイテムも自分たちで作っていますから決めることが山ほどあります。
そんな中で自分で決めていける楽しさは前職のコンサルとはやっぱり違いますね。
ーーJAMMINのアイテムはNGO/NPOのテーマにあった毎週違うデザインのチャリティTシャツになるということで、正直結構大変だと思うのですが…
そう言われることも多いですね。実際、大変ですけど(笑)
段取りを前もってやっていますので自転車操業って感じではないですが、1週間ごとにデザインを変えるのではなく、1つのTシャツ販売期間をもっと伸ばしたら良いのでは、といった意見も頂きます。
ただ、それでも僕たちが毎週デザインを変える、つまり連携する団体を変えているのには理由があります。
日本には約5万ものNPO/NGOがあり、今まで社会問題に興味がなかった人たちに、様々な社会問題の解決に向けて挑戦を続けるNPO/NGOを一つでも多く紹介したいからです。
JAMMINのHPやfacebookを見て「そんな団体あったんだ!」「そんな問題もあるのか!」と毎週のリリースを楽しんで欲しいですね。
あとは、団体によって活動テーマはもちろん、組織の雰囲気や人となりだったりも違いますし、やりとりしててそこが面白かったりします。その辺もJAMMINを通じて伝えていければ、寄付やチャリティーが胡散臭い、という認識も少しづつ変えていけるのでは、とも思っています。
(インタビュー後編へ続きます)
ソトコトにも掲載され、どんどん知名度が上がってきたJAMMIN
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