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みなさん、こんにちは。e-Education海外事業統括の吉川です。

前回は、1歳9ヶ月の息子をネパール農村部に連れて行って分かったことについて紹介させて頂きました。息子の子育てについてももちろんですが、自分自身の働き方についても振り返りたいと思います。

最近メディアなどを通して、「副業を認める」といったニュースを見られた方も多いのではないでしょうか。残業時間ゼロや副業OKなど、社会の変化にあわせて、働き方も多様化しつつあります。

今回は私自身の経験にもとづいて、「パラレルワークを通して学んだ3つのこと」についてお伝えします。

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副業・複業とは?

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副業や複業と聞くと、みなさんはどんな仕事をイメージしますか?

本業以外に収入を得ることができるサブ的な仕事のようなイメージでしょうか。最近ではパラレルキャリアという言葉もよく聞くようになりました。

ピーター・ドラッカーの著書『明日を支配するもの』によると、以下のような記載があります。

歴史上はじめて人間の方が組織よりも長命になったために、人は組織のみに頼らず、それとは別に第2の人生を始める必要が生じた。その第2の人生のひとつがパラレルキャリアである。

社会の変化に伴って、人の働き方も少しずつ変わってきています。副業を積極的に認める会社も出始めましたし、NPO法人二枚目の名刺さんによる”複業フェス”なるものも開催されています。

本業の仕事以外に、NPOの活動やプロボノ、自分自身がやりたい活動などを社外で行うことで、金銭的収入以外にも多くのものを得ることができると思います。

今回は、副収入を得るための複業ではなく、収入の有無にかかわらず、やりたいことを実現するために行う本業以外の活動全般を複業と位置付けてお伝えしたいと思います。

これまで実践してきた社外の活動

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私がどのような複業をしてきたのかということをお伝えさせてください。

さきほど説明したような「収入を得ることを目的とした2つめの仕事」というものではなく、本業以外にやりたい活動として、社外の活動を複数行ってきました。

私は、社会人生活は教育系の民間企業でスタートさせました。仕事は忙しくも充実しており、時間も忘れて仕事をしているような社会人でした。仕事は大好きでしたが、同時に仕事だけでは自分の興味や関心は満たされませんでした。

地域活性化や途上国支援等、NPOやNGOの活動に関心があり、仕事が終わった平日夜の時間や土日を活用し、仲間を集めながら活動を行っていました。

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ネパールの孤児院支援で実施したチャンバラ合戦

社会人で地域や日本を盛り上げたい、世代を超えて一緒に楽しめる場を作りたいと話し合った結果、チャンバラを取り入れた遊びを考案し、NPO法人ゼロワンの立ち上げに関わりました。東日本大震災の復興支援やネパールの孤児院支援の際にもチャンバラを行いました。

他にも、お寺の中で座禅や写経体験を行うワークショップ企画や、異業種交流フットサル大会の運営、街中で突然踊りだすフラッシュモブチームを結成し様々なイベントで活動をしてきました。

ちなみに、社外の活動をし始めた最初の頃は、務めていた会社の先輩からはあまり好意的に受け止められていなかったです。

「社外の活動をしている時間があればもっと働いて結果を出せ」

このような暗黙の圧がありました。ただいま振り返ると、この圧があったからこそ、何が何でも本業で結果を出して両立させようというスイッチが入りました。今では当時の環境にものすごく感謝しています。

本業以外にも仕事をして学んだ3つメリット

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本業以外にも複数のプロジェクトに関わりながら仕事をすることで、収入とは別に多くの経験を得ることができました。私がこれまで取り組んできて感じた複業のメリットを紹介します。

1.生産性が嫌でも上がる

私が感じている最大のメリットは、生産性が嫌でも向上するという点です。基本的に仕事の多くは、「終わりがない仕事」なのではないかと思っています。次から次へと仕事はあるし、資料作成やリサーチについても延々と続けることもできてしまいます。私自身も、日付が変わるまで資料作成をしていた日も多くありました。

ただ一方で、「20時から社外でミーティングがある」「日曜日に予定しているイベントの広報をしなければならない」等の社外の予定が入っていると、何が何でも仕事を終らせる必要が出てきます。社外の人が関わっている予定があることで、集中力も向上して仕事に取り組むことができます。いかに仕事を早く進めるかについての工夫やアイデアもどんどん出てきます。

私は営業職だったのですが、日々意識していたのは、「半分の時間で取り組み、2倍の結果を出す。つまり生産性4倍」ということです。仕事を頑張る、早く帰る、という目標設定ではなく、生産性を4倍にするという目標設定をしたことで、仕事への取り組み方が劇的に変わりました。

そんなことできるのか、と思われる方もいるかもしれませんが、そうせざるを得ない環境に身を置くと、人は不思議と力が湧いてくるものです。みなさんも、ぜひ意識してみてはいかがでしょうか。

2.多様な人からの刺激と学びがある

専門性の高い仕事になればなるほど、仕事を通して関わりを持つ方が限定的になると思います。似たような考えやバックグラウンドの方が多くなり、多様な考え方や働き方に疎くなってしまいがちかもしれません。

本業とは異なる仕事や活動を通して、様々な知識や経験をされている多くの方々と出会うことができます。私の場合、他の業界で活躍される同世代の方の働き方にとても多くの刺激をもらいました。

外資系コンサルティング会社で働く方から自分の価値を最大限高める方法を教えてもらったり、ビールメーカーの営業職の方からはお客さんとの関係性の作り方のエピソードを聞いたり、証券会社や広告代理店の方からはプロ意識とは何かを学びました。

これらは、NPO、NGOのメンバーとして一緒に活動をしていた仲間からだからこそ、具体的に学ぶことができました。書籍を通しての知識ではなく、友人がまさに取り組んでいる姿を通して学ぶことができ、その刺激を本業にも活かすことができました。

3.その後のキャリアを考えるきっかけになる

以前に比べ、転職をするということは珍しいことではなくなってきました。本業を行いながら、自分が関心のある領域で活動をすることで、より具体的にその業界のことを知ることができたり、そこで働く上で必要なスキルや人脈を作ることができます。

転職しようと思ってから転職エージェントに登録して探すのではなく、本業をやりながら実際に活動を行ってみることで、希望する仕事もより見つかりやすくなるのではないかと思います。

社会には多様な仕事や多様な働き方がすでにあり、まだまだ知らないことだらけです。社外の様々な方との接点を持つことで、その後のキャリアを考えるきっかけができると思います。

これからの働き方は「選ぶ」のではなく「創る」

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本業に加えて別の活動や仕事を行うメリットについてお伝えさせて頂きました。会社に依存した働き方ではなく、個人の想いややりたいことをベースとした働き方は今後ますます広がっていくと思います。子育てをしながら働いたり、旦那さんが育休をとったり、在宅ワークをしたり、働き方も自由で多様になっていきます。

これからの働き方は、選択肢の中から選ぶのではなく、自ら創り出し実践していくことも大切なんだと感じています。そのために、本業に加えて少しずつ行動を起こし、スキルを身につけ人脈を拡げ、ともに支え合える仲間をつくっていくことで、理想とする働き方に近づいていけるのではないでしょうか。

みなさんも、本業に加え、何か一歩踏み出してみてはいかがですか?

最後までお読み頂きありがとうございました。

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