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ナマステ〜!

e-Education元ネパールプロジェクト担当の佐藤由季也です。2019年もすでに2ヶ月が経ちました。次の大型連休に向けて海外旅行の計画を立てている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は2月15日から24日までの10日間に渡って開催された、ネパールフィールドワーク’19の活動レポートをお届けします。

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スケジュール

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今回のフィールドワークの地は「アジア最貧国」と言われているネパール。インフラの未整備や不安定な政治、貧困問題など様々な課題を抱えている国です。

教育分野では、都市部と農村部の教育格差が大きな課題となっています。10年生終了時に受ける、高校卒業認定試験(通称SEE)の合格率を見てみると、都市部の合格率が90%以上なのに対し、農村部は20%にも届きません。

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e-Educationは、この教育格差を映像授業の力によって解決することを目指してきました。今回のフィールドワークで訪れた農村部の学校(ブメ)では、現在も数学の先生とともに映像授業を使った数学の授業改善を行なっています。

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農村部のパイロット校の様子

今回のフィールドワークでは、e-Educationの活動地の学校の他にもレンガ工場やNGOなど様々な場所を訪問し、参加者は多くのことを学びました。今回は参加者の学びを3つの点に絞ってお伝えします。

1. 途上国のイメージが豊かに

「途上国」と聞いて、皆さんはどのようなイメージを持たれるでしょうか?

レンガ工場で働く女性

多くの人のイメージは「貧しい」「学校がない」「生活が大変」「産業がない」といったものではないでしょうか。フィールドワーク参加者の学生も初めは途上国に対してマイナスなイメージを抱いていました。ネパール人に対して疑いの目をかけることもありました。

しかし様々な分野で活躍されているネパール人にお話を聞き、農村部での2泊3日のホームステイを体験する中で、参加者の途上国へのイメージは変わっていきました。

「人と人との繋がりが強い」
「自分たちには持っていない心の温かさがある」
「思いやる気持ちに溢れた国」

ネパール人と同じご飯をたべ、時間を共有したからこそ学ぶことができた途上国のリアル。参加者は日本との違いに戸惑いながらもそれらを受け入れ、楽しみ、そして違いから多くのことを学びました。

農村部ホームステイ

農村部でのホームステイ

2. 「見る・聞く」から「考える・動く」へ

フィールドワークと聞くと、現地の学校やNGOの視察などをイメージする人が多いと思います。

e-Educationのネパールフィールドワークでは参加者が自ら企画・実行をするチャンスがあります。今回はカトマンズの私立学校と農村部の公立学校で子供たちとのアクティビティを考え・実行しました。

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農村部の学校での日本語教室の様子

英語もネパール語も伝わらない状況で参加者は工夫して子供たちが喜ぶアクティビティーを実践しました。もちろん成功ばかりではありません。リーダーに任せきりになったり、予想外の出来事が起こったりすることがたくさんありました。

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農村部の子供と触れ合う参加学生

時には仲間同士ぶつかったり、失敗したりしながら参加者はアウトプットすることの重要性を学びました。

3. 自分・仲間と向き合う

皆さんは、一週間に一度でも自分と向き合う時間を作っていますか。仕事や学業で精一杯で自分の将来のこと、自分の強みや弱みについて考えることはあまりないという人も多いのではないでしょうか。

今回のネパールフィールドワークでは「自分・仲間と向き合うこと」が参加者を大きく成長させました。

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レンガの型取りに真剣に取り組む参加学生

ネパールというフィールドに偶然集まった9名の学生。初めはお互いに「他人」でした。思っていることがあっても心に留めておく。自分のことで精一杯。そんな様子が一変したのはプログラム開始から数日後の振り返りの時間でした。

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毎日行われた振り返りの時間の様子

参加者同士で思っていることをぶつけ合い2時間以上も話し合いが続きました。時には厳しく、時には寄り添いながら共に10日間を過ごしていくうちに「他人」から「仲間」へと変わっていきました。

10日間のフィールドワークを終えて

都市部と農村部の学校やNGO、レンガ工場、病院、ヒンドゥー教寺院など、様々な側面からネパールを見つめた10日間。参加者の学生たちは日本にいたら決して考えることのなかった「自分のこと」「仲間のこと」「社会のこと」に真剣に向き合い、大きな成長を遂げました。

そして参加者全員がネパールを大好きになって帰国しました。

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最終日。Certification授与後

また、今回のフィールドワークは京都外国語大学の単位認定プログラムとしても開催されました(※)。e-Educationは今回のようなフィールドワークを通して日本の未来を背負う若者の人材育成にも力を入れていきたいと考えています。
(※京都外国語大学の単位認定プログラム今年度で一旦終了となります。)

この記事を見て、「ネパールいいな」と思った方は、ぜひ大型連休にネパールを訪れてみてはいかがでしょうか。もしネパールにいけない方は、3月末にネパールの魅力をVRで体験するイベントを催しますので、ぜひいらしてください!

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途上国の教育課題を若者の力で解決する

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