龍の神様を見たことがありますか?
中国四川省の北に広がる4,000m級の山々の中に、龍が住むと言われる美しい場所があります。名前は「黄龍(こうりゅう)」。世界遺産にも登録された絶景スポットです。
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五色に輝く龍のウロコのような池「五彩池」
黄龍は標高5,000mを超える山々の中にある峡谷であり、富士山よりも高い場所にありますが、はるか昔3~4億年前は海の底だったと言われています。そのため、サンゴが堆積した白い石灰岩が黄龍一帯に広がっています。
石灰岩は水に溶けやすいのが特徴であり、雨水や気候の変化を受け、棚田のようなカタチを作り出します。さらに石灰岩のなかに含まれる炭酸カルシウムは水と混ざって美しいエメラルドグリーンとなり、白と水色の混ざり合う何とも幻想的な世界を作り上げます。
数キロに渡って広がる棚田上の石灰岩の層は、遠くから見ると龍のウロコであり、いつしかこの峡谷は黄金の龍によって守られていると言われるようになりました。これが「黄龍」の名前の由来です。
光の当たり具合によって色が変化する石灰石の池。特に頂上にある五彩池は、見る角度によって、緑・黄・青・白・黒と水面がさまざまな色に変化し、龍の神様によって作られたのではないかと思うほど神秘的です。
白い山、水色の空、緑の森、エメラルドグリーンの池。色鮮やかな大自然のアートに出会いたい方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょう?
(photo credit: Juin Hoo via photopin cc)
次回の絶景Q〜ここはどこでしょう?〜
この「絶景Q」のコーナーでは、毎回途上国の素敵な景色をクイズ形式で紹介していきます。
第14問は、こちらの写真。山の次は海。こちらの美しい氷の山をご存知ですか?この素晴らしい絶景スポットは次の記事で紹介します。どうぞお楽しみに!
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