311memories

外務省ホームページより

2011年3月11日。それは日本にとって特別な日になりました。

「東日本大震災」

6文字では決して収まらない悲しい出来事であり、多くの命が失われ、その傷跡は今も残っています。

それでも、この日は決して絶望の日ではありません。新しい繋がりが生まれた始まりの日でもあり、今回は「あの時」に起こった5つの出来事についてご紹介します。

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途上国から支援がやってきた

震災後、日本には163か国か国からの支援の申し出上がり、20を超える国から緊急援助隊や医療チームが派遣されました。 そして、その国のいくつかはいわゆる途上国と呼ばれる国だったことをご存じでしょうか?ここでは、途上国からやってきた5つの支援についてご紹介します。

【1】南アフリカの「Rescue South Africa」

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外務省ホームページより

Rescue South Africaは南アフリカのNGOであり、震災時には45名のスタッフが日本へやってきました。外国救助隊で唯一ゴムボートを持ち込み、水上と水中での捜索活動も行ったNGOでもあります。

【2】トルコからやってきた支援チーム

トルコからは22名の支援員と5名の救助隊員を含む合計32名の災害支援ボランティアがやってきました。もともとトルコは親日の国ですが、それ以上に深いつながりがあります。それは1999年に起こったトルコ北西部地震において日本が支援した歴史があり、恩返しという気持ちで活動してくれたのでした。

【3】災害によって生まれたインドとスリランカとの絆

災害支援の実績があった国はトルコだけではありません。スマトラ沖大地震・インド洋津波被害ではインド・スリランカにて大勢の命が失われ、ここでも日本の災害支援の貢献がありました。そこで支援を受けたインドの男性が日本へやってきたことがテレビでも取り上げられましたが、2つの国合わせて60名を超えるボランティアが日本へ駆けつけてくれました。

【4】世界で最初に医者を派遣した国イスラエル

東北震災時に外国政府として初めて医療支援チームを派遣したのがイスラエルでした。医師14名を含む53名が東北を訪れ、検査機器を持ち込んで簡易クリニックが開かれました。これがキッカケとなり、ヨルダンやタイからも医師派遣が実施されたのです。

【5】モンゴルから届いた2500枚の毛布

支援は医療にとどまりません。モンゴルからは2500枚の毛布が届きましたが、この意味がわかりますでしょうか?モンゴルの3月といえば、まだマイナスの極寒地域。それでも東北の方々のためにと毛布が送られてきたのです。他にも外務省のHPでは届いた物資がまとめられていますので、ぜひご覧になってください。

絆 Kizuna – the bonds of friendship

いかがでしたでしょうか?

私たち東北大震災を経て、世界との新しいつながりを感じたことができたのではないでしょうか?

最後に、震災から1ヶ月経った2011年4月11日に当時の菅内閣総理大臣が世界に向けた発信した『絆 Kizuna』というメッセージの一部をご紹介します。

日本は必ず再生し、復活し、さらに素晴らしい国になります。国際社会が示してくださった温かい激励と連帯に応えるためにも、その新生への道を歩むことこそが、我が国の責務であり、最高の返礼であると考えています。そして、日本国民の底力と国際社会の温かいご協力により、それは必ずできると、私は確信しています。
そして、世界の皆様からいただいた温かいご支援に対し、国際貢献という形で、必ず恩返しをしたいと思い定めています。
そのためにも、私は、復興に向けて全力を尽くして参ります。

3月11日がやってくるたびに、ぜひ途上国をはじめとした海外とのつながりの意味をぜひ考えていただけたら幸いです。

[参考:外務省: わかる!国際情勢 世界が日本に差し伸べた支援の手]


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