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あの日から仲間に頼り続けてきました。

バングラデシュの農村部でDVDを使った教育革命を思いついたあの夜から気がつけば4年。

片田舎の小さな教室ではじまったe-Education Projectは現在、7ヵ国9地域で挑戦を広げています。

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一大陸目 アジア – バングラデシュ

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e-Educationの心臓を担うバングラデシュを担うマヒンは世界で一番頼りになる男です。1年目の奇跡から2年目の惨憺たる失敗を乗り越えて見事昨年は100人以上の合格者を農村部から輩出しました。

汗まみれになっていっしょに駆け抜けたマヒンとのe-Educationバングラデシュでは4年目のプロジェクトに300名以上の受講生から申し込みが殺到しているそうです。

僕は、熱くて湿気ムンムンで人だらけのこの国からよく日本に逃げ帰っていました。それでも現地を回し続けたのはマヒンです。

なのでマヒンなしでは、バングラデシュでのプロジェクトは成しえなかったでしょう。

二大陸目 中東 – ヨルダン・パレスチナ難民キャンプ&ガザ地区

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思いつきで飛び降りた中東ではパレスチナの歴史と人々の力強い生き方、そしてそれを阻む壁と出会いました。ここでも「壁を飛び越える」授業を計画。多くの人の支援を得て、2つのエリアでプロジェクトを実践しました。

「大学を休学してでも挑戦したい」と言ってくれたトモちゃん(伊賀友美)は情熱に任せて中東担当を志願。困難だらけのヨルダン駐在をなんと!楽しくやり遂げ、最高の授業を難民キャンプに届けました。

任務のためにヨルダンとイスラエルの国境を往復してもらった数は10回ちかくになるのではないでしょうか。

それでも彼女は「私はここの人たちが好き」と凛と話します。僕は彼女のようにこの地でずっと留まってプロジェクトの運営ができたでしょうか。

はっきりいって自信ありません。

なのでヨルダンでのプロジェクトはトモちゃんなしでは成しえなかったでしょう。

三大陸目 アフリカ – ルワンダ

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「絶対にアフリカでやりたい!」と鳴り物入りで現地入りした僕は早々に大へまをやらかして退場します。ルワンダでは絶対にやってはいけないミスをしてしまったのです。

絶大なニーズと処方箋だけを残したルワンダを引き継いでくれたのは18歳のドガくん(牧浦土雅)でした。

彼は残された厳しい状況をバイタリティと知性で突破し、一年目にもかかわらず700名の高校生に彼らが最も必要な理科実験授業を届けてくれました。

ルワンダでのプロジェクトはドガくんなしでは成しえなかったでしょう。

四大陸目 東ヨーロッパ – ハンガリー

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「ロマを救う教育モデルの創出」と意気込んで到着したものの、すでに答えは現地のハンガリー人が用意していました。

193センチの巨大なパートナーラスローは僕と出会う前から事前のWEB情報をもとにe-Education for Romaの骨組みを組成していました。

もう一人のハンガリー傑物校長エメザ先生が長年研究した実践を一気にビデオ授業として国中に普及させようという革命は昨日13日にハンガリーで産声をあげました

僕は火種を持ち込んだだけで、あとは彼らがすべて現地で動かしています。僕はただ早稲田で体育を受けている間にすべてがすすみます。

はっきりいってハンガリーでのプロジェクトはラスローとエメザなしでは成しえなかったでしょう。

仲間と届けた「最高の授業」が一冊の本に

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そして彼らに続くようにいま世界7カ国9地域で仲間たちが自分にしかできない変化を起こそうと挑戦しています。

今回の出版を担当してくれた編集者、富川さんは言いました。

「君の本をまとめてて、思ったんだが、税所くんがやったことってもしかしてe-Educationをバングラデシュの村で思いついただけなんじゃ。」

僕は絶句しました。

「た、たしかに。。。」

僕はそんなに多くのことができません。むしろ不得意なことが多いです。

そんな僕が仲間といっしょにひとつひとつチャレンジしてきた記憶。それが本書です。

「最高の授業」を、世界の果てまで届けよう

書いていて、ある意味自分の頼りなさに涙したくなってきますが。

大丈夫。僕には仲間がいる。仲間と前へ。


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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