途上国における女性は、社会的・経済的な問題をはじめ様々な問題を抱えています。今回は、そのような途上国において、「ナプキン」を通じた女性支援を目指す4つの取り組みを紹介します。
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ケニアの環境&貧困問題の解決を目指す、土に返るエコナプキン「Jani」
ケニア、ウガンダ、タンザニアに囲まれたアフリカ最大の湖であるビクトリア湖の環境問題とケニアの公衆衛生、教育問題の解決につなげたプロダクトが「Jani(葉っぱやシートという意味)」です。
ケニアでは約87万人の女の子たちが生理用や下着を買うことができないという現状があります。そこで湖面群生し、環境、経済破壊を生んでいるホテイアオイ(ヒヤシンス)からエコナプキンをつくり出したのです。
ルワンダ女性の悩みを解決する、バナナ繊維を活用した生理用ナプキン
社会的企業「Sustainable Health Enterprises (S.H.E.)」が、バナナ繊維を利用し、低コストで生産したのがこちらの生理用ナプキンです。
2009年の開始以来、5,000人以上のルワンダ人女性に職業訓練を実施し、生産を続けています。その結果、現在では10万人もの女性が、ナプキンを手にすることができているそうです。
すべての女性に良質なナプキンを届けたいインドの社会起業家
2009年、インドの大統領から「ベスト・イノベーション・アワード」を受賞したインドの社会起業家ムルガナンサムさん。彼は、高級品だったナプキンを低コストで生産できる生理用ナプキン製造機をつくったのです。
誰でも半日あれば覚えることができ、1日約3000個ナプキンを作ることができる機械は、インド中に広まっていきました。インド以外の国にも広めていくべく、株式会社Granma(グランマ)も協力し、ナプキンのモデルをアジアの途上国各国に展開することを計画しているそうです。
布ナプキンを買うと、インドの少女が笑顔になる「Pad for Pad」
「Eco Femme(エコ・ファム)」の生理用布ナプキンは、One for Oneモデルを取り入れている社会的なプロダクトです。
海外向けとインド農村向けの二つのラインがあり、インド国外で海外向け布ナプキンを1枚購入すると、農村向け布ナプキン1枚分に相当する80ルピー(約130円)が農村の少女に届けられる「Pad for Pad」という社会貢献プログラムが行われています。(greenz.jpより)
このプログラムで生まれたお金は、政府の援助が届かない村の学校での月経教育に役立てられているとのこと。「ナプキン」を通じた女性支援を目指す取り組みとして注目したいですね。
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