「アメリカのスタートアップを制する者が、世界のスタートアップを制する」
今回の記事では、アメリカのスタートアップがどこから資金調達をしているのかを通して、スタートアップによる資金調達の実態に迫りたいと思います。
実はイメージと違うスタートアップの資金調達
クラウドファンディングサイト「Fundable」のデータによれば、意外にもベンチャーキャピタルやエンジェル投資家(創業間もない起業家に対し資金を供給する富裕な個人のこと)は資金調達においてメジャーではないようです。
ベンチャーキャピタルが資金調達全体の0.91%、エンジェル投資家が0.05%となっています。
反対に、57%が個人資産や借入、38%が家族や友人からと、私たちの持つベンチャーキャピタルやエンジェル投資家が活躍する華やかなイメージが、実はごく一部の起業家に限られた話であることがわかります。
ただし注意すべきは、アメリカにおける1ヵ月の起業数が56.5万件にも上るということ。このうち約1%の5650社がベンチャーキャピタルやエンジェル投資家から資金を受けたことを考えれば、数自体は決して少なくないと言うことができるかもしれません。
成長するクラウドファンディング
平均調達額は7,000ドルと、まだまだ額にしてみれば大きくないものの、日増しに存在感を増しているのが「クラウドファンディングサイト」です。総調達額は2012年の32億ドルから、2013年には51億ドルになると予想されています。
トジョウエンジンではこれまでも数多くのクラウドファンディングに関する情報を発信してきました。
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クラウドファンディングは、前年比160%と、高い成長率を誇っています。ソーシャルイノベーションに欠かすことのできなくなったクラウドファンディングサイトは、先進国はもちろん、途上国や新興国でも期待されています。今後も目が離せません。
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