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ブラジル政府が今年の1月、芸術にお金をかける余裕のない人に対して、毎月2000円相当の” Vale Cultura”というクーポンを発行する新たな取り組みを開始しました。
果たしてこの取り組みは本当に国民に芸術を届けることができるのでしょうか?
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毎月2000円相当のクーポンを発行
磁気カードにチャージされた2000円相当のVale Culturaは、文化に関係したものであれば、本や映画はもちろんのこと、ダンスレッスンやサーカスまで、かなり広い範囲のものに対して使うことができます。
しかしはたして、お金を受け取った人は、はたして本当に国が思っているように行動するのでしょうか?国はどうやってその人がそのお金をジャスティン・ビーバーのCDではなく、ジュール・ヴェルヌの小説に使うよう説得すればいいのでしょうか?
文部大臣のMarta Suplicyさんはインタビューに対してこのように語っています。
私たちがやりたいのは、新しいことに挑戦することなのです。私たちは、国民が見たい映画を見て、行きたいミュージアムに行き、読みたい本を読むことを望んでいます。
4200万人にクーポンが届くことを目指す
Vale Culturaは、月収3万円までの労働者に対して支給。すでに約35万人が登録しています。政府は、最終的に人口の約4分の1に当たる4200万人にクーポンが届くことを目指しています。
しかし、Vale Culturaは「ばらまき」ではないかという声があるのも事実。このような批判に対してSuplicyさんはVale Culturaによるお金の多くは国内にとどまり、国民にとって大きな助けとなる点を指摘しています。
また同時に、人々がより文化的価値のあるものにお金を使うようになるには、時間がかかることも強調しています。
Suplicyさんはまたこのように話しています。
ポイントは今まで社会的なサークルの外に属していた人々を、サークルの中に取り込むことにあります。このような変化がすぐに起こるとは思っていません。大きな変化を起こすには、時間が必要なのです。
果たしてこの取り組みが、本当に貧しい人々に芸術を届けることとなるのか、注目していきましょう!
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