Fi&Kimmy

観光に連れて行ってくれた友人、フィーとキミー

こんにちは!e-Education Projectインドネシア担当の尾崎綜志です。
教育機会の恵まれないインドネシアの子供たちに最高の教育を届けるため、現在活動しています。

前回の記事ではなかなか進まないプロジェクト、そしてそんな自分に初心を思い出させてくれたパートナーについての話をさせて頂きました。

今回は、少し寄り道してインドネシアの文化や年末年始についてご紹介したいと思います。

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独立記念塔モナス

プロジェクトが急にストップして息詰っていた時、インドネシア人の友人が観光に誘ってくれました。彼らによると「モナスを見ていないうちはインドネシアに来ていないようなものだ」とのこと。モナスとは一体どんなものなのか。気分転換も兼ねて連れて行ってもらう事にしました。

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ジャカルタにある独立記念塔「モナス」

電車とバジャイと呼ばれる三輪タクシーに乗ってたどり着いた場所には大きな塔「モナス」がありました。

モナスはインドネシア独立を記念する塔であり、スカルノ大統領によって立てられました。休日や年末には多くの家族連れが訪れ、とてもにぎわう場所です。インドネシア人からとても愛されており、友人がモナスを見てほしいという理由もわかりました。

インドネシアと言えば

モナスも重要ですが、インドネシアを語る上で切っても切れないワードが一つあります。それは・・・

「イスラム教」

です。
突然ですが、皆さんはイスラム教に対してどんなイメージを持っているでしょうか?あまり良いイメージを抱いていない方も多いかもしれません。

しかしインドネシアは国民の8割以上がイスラム教の国。まさに触らぬ神に祟りなしといった所で、最初の頃は僕も出来る限り宗教の話を避けていました。

しかし様子を見ていると、宗教に対する自分の考え方がすこし極端であることに気付きました。彼らは決して排他的ではなく、他の宗教への理解もあるようだったのです。

お祈りに潜入

ある日パートナーのリアンとプロジェクトについて話していたところ、お昼になりました。お祈りの時間です。
リアンももちろんムスリム。彼らは通常一日5回のお祈りをします。インドネシア大学にもモスクが併設されており、時間になると音楽が流れ、皆モスクへ向かうのです。リアンを待つ間どこで時間をつぶそうかと考えていると、リアンはこう聞いてきました。

リアン:
「俺はお祈りに行くけど、一緒に来る?」

お祈りを生で見た事などありません。見てみたい気持ちがある一方で、触れてはいけないのではないかという気持ちもありました。数秒葛藤の後、

僕:「行って良い??」

好奇心が勝り、ついて行く事にしました。

彼らはまず頭や口、手足などを水でお清めし、その後お祈りの場所へ向かいます。お祈りには順番があり、皆その方法に従ってお祈りをするのです。

僕がそわそわ、うろうろとしていると、

リアン:「もし写真撮りたければとっても大丈夫だよ」

僕:「え、大丈夫なの?」

リアン:「みんながお祈りしている前で堂々と撮られたら嫌だけど、後ろから撮るくらいなら全く問題ないよ」

その時に撮らせてもらったのがこの写真です。
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お祈り中

その後もリアンからイスラム教に関していろいろな事を教えてもらいました。イスラム教に対し何か「触れてはいけない」イメージを持っていた自分にとっては非常に新鮮な体験でした。

インドネシアのクリスマス

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ホワイトクリスマス(30℃)

12月25日といえばクリスマス。実はインドネシアでは25日は祝日に定められています。クリスマスといえばご存知の通りキリスト教徒の祝日です。

インドネシアにおいてはイスラム教が8割以上を占めていますが、他にもキリスト教やヒンドゥー教といった他の宗教が存在します。政府は宗教間の調和をとるため、それぞれの宗教における祝日を国の祝日として取り扱っているのです。

あるイスラム教の友人にこんな質問をしました。

僕:
「クリスマスはお祝いするの?」

するとこんな答えが返ってきました。

友人:
「クリスマスは別に祝わない。でも街は華やかになって奇麗だから好きだよ」

決して他宗教と争っているのではなく、むしろ違いを受け入れているという事実が日本人の僕にとってはとても勉強になりました。

年末年始

BBQ

クリスマスが終わると、年末年始を迎えます。クリスマスを胃腸炎とともにベッドで過ごし、年末年始も一人で過ごすことを覚悟していた矢先、インドネシア大学生の友人カリスが「うちに来なよ!」と誘ってくれました。行かない理由がありません。喜んでカリスの実家にお邪魔させて頂き、彼の家で新年を迎えました。彼の家ではバーベキューをし、とても楽しいひと時を過ごしました。

花火大会

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ところで、年末年始はクリスマスと同様にイスラム教にとって本来祝う対象ではありません。しかし国民の休日ではあるため、独特の新年の迎え方をします。なんと、各家から打ち上げ花火が上がるのです。

午後11時頃から上がり始め、カウントダウンに向けてかなりの花火が上がります。一つ一つは決して大きくないのですが、その量がとても多いのでかなり迫力がありました。とても面白い体験をさせて頂きました。

花火を見終わった後家に戻ると、カリスのお母さんが「年越し蕎麦」ならぬ「年越しミー(麺)」を作って下さいました。
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味は塩ラーメンのよう

ミーを食べ、また1年頑張ろうと気持ちを入れ直して新年を迎えました。

来週は再びプロジェクトのお話を進めていきます!どうぞお楽しみに!


途上国の教育課題を若者の力で解決する

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