これは世界中に広がるかも。
フェイスブックが「不在着信」を使った広告キャンペーンをインドで開始。電話料金のかからない不在着信を使って多くの人がコミュニケーションをとっていることに注目したところ、目の付け所がシャープです。
不在着信で音楽やセレブからのボイスメッセージなど
インドに住む多くの人が、電話料金を節約するため相手が電話に出る前に電話を切ることで連絡を取っているのをご存知でしょうか。どことなくコレクトコールに似ていますが、インドではたくさんの人がこの方法で通話料金を取られることなく友達や家族とコミュニケーションをとっています。
この点に注目したのが今回のフェイスブックによる広告キャンペーン。ユーザーはフェイスブック上の広告をクリックすることである電話番号に発信、不在着信を残すことで折り返しの電話を受け取ります。
その電話の中で、ユーザーは音楽やクリケットの試合のスコア、セレブからのボイスメッセージなどを聞くことができます(もちろん広告主からのブランドメッセージとともに)。
「次の10億人」にリーチするメディアを目指して
今回の不在着信を使った広告キャンペーンは、フェイスブックを新興国市場に広める試みの一環。「次の10億人(the next billion)」とも呼ばれるこの市場は、ガラケー(フィーチャーフォン)がまだまだ携帯市場の多くを占めているのが特徴です。
たとえばインドでは66%の人がフィーチャーフォンを通じてフェイスブックにアクセスしているそう。ちなみにこの数字はインドネシアでは71%、南アフリカでは68%ほど。
また、細かい内訳までは発表されていませんがフェイスブックの発表によると、昨年は1億人ものユーザーがフィーチャーフォンを通じてフェイスブックにアクセスしたそうです。世界的にはまだまだ3台に2台がフィーチャーフォンの時代。
さらにインドだけ見ても月間のアクティブユーザーは1億人以上います(アメリカとカナダを合計した月間のアクティブユーザーは2.02億人)。
このような事情を背景として、フェイスブックは新興国に住む消費者にもリーチすることができる広告媒体を目指しているようです。このキャンペーンがうまくいった場合には、インド以外にもインドネシア、南アフリカ、ブラジルといった国にも進出する予定。
果たしてフェイスブックは「次の10億人」へリーチすることができるのか、注目していきましょう。
[Mashable / Facebook for business]
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