モンゴルで野球を教える竹部貴博さん
日本ではプロ野球の交流戦が盛り上がっていますね。日本では国民的スポーツとしてとても人気があるものの、バットやグローブなどの用具が必要となるため、サッカーなどに比べて海外、特に途上国ではあまり普及していません。
モンゴルにおいてもそのような状況が顕著で、サッカーやバスケに比べると野球ができるのは一部の富裕層のみという状況ですが、そんなモンゴルの状況を知った一人の日本人青年がモンゴルで野球を普及させようと奮闘しています。
今回は8月26日から9月1日までモンゴルで野球教室を開く予定の竹部貴博さんにインタビューをおこない、彼の挑戦について伺ってきました。
(聞き手:山﨑のり)
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きっかけは1人の友人との出会い
きっかけを作ってくれたモンゴル人の友達と
ーーなぜモンゴルで野球を教えようと思ったのですか?
全てのきっかけは、モンゴル人の友人との会話でした。
彼がモンゴルは肉が美味しいぞ、一緒に馬に乗ろう、モンゴルを見てくれと何度も誘ってくれました。最初はモンゴルには全く興味がなく、どちらかと言うとビーチリゾートのある国に行きたいと思っていました。
しかし、何度も誘われるうちに考えが変わりました。彼と出会うことがなければ、モンゴルという国に行くこともないだろうと思い、モンゴル行きを決意しました。
同時に、行くからには観光以外で日本人として何かできないかと考えました。以前に彼に「野球に興味あるか?」と質問したところ、速攻で「ない」と答えられたことを思い出しました。
「興味ないというか、そもそもどんなスポーツかわからない」
彼のその一言で、「なら野球の楽しさを伝えたい!」と野球教室を開くことを思いつきました。
教える側も教わる側も真剣です
ーー竹部さんはどうしてそんなに野球がお好きなのですか?
親も兄も野球をやっていて、生まれた時からずっと野球に囲まれていました。
小学校2年生の時に野球チーム入団し、高校、大学まで内野手としてプレーしました。野球漬けの少年時代でしたから、とにかく上手くなりたいと練習するうちにのめり込んでいきました。
野球は、キャッチボールするだけでも気持ちが通じ合えます。そしてチームスポーツのため悔しさも喜びもみんなでシェアできますし、勝利を掴んだときの喜びは、最大の魅力です。
野球と出会えたおかげで、たくさんの人と繋がることができ、心身ともに成長できました。僕に自信をつけてくれたのも野球でした。とてもやりがいのあるスポーツだと思います。
野球を通じてモンゴルを笑顔に
みんな初めて見る野球道具に夢中です
ーー昨年野球教室を開いてみてどう感じましたか?
1番印象に残ったのは、何よりも子どもたちの笑顔です。
初めてボールを投げて相手まで届いた、振り方もよくわからないバットに初めてボールが当たったときは、子どもたちが無邪気な笑顔で、もっと教えてほしいと集まってきました。
最初は、戸惑いながら道具を手にした子どもたちがだんだんと感覚を掴んでいき上達していきました。言葉が通じなくても、野球をやることで壁がなくなったように感じました。
十分な数の道具を用意できなかったので、子どもたちで取り合いのケンカがあったり、ボールをちゃんと見ていない子がいたりと改善点も見えてきました。
今年は投げ方・打ち方だけではなく、ルールもきちんと教えて、去年より実戦的になるようにしたいですね。
ーー将来の目標は何でしょうか?
みんながルールを理解し、プレーを上達させて試合をしてみたいというのはもちろんですが、一番の目標は教えた子がいつか日本に来てくれたら嬉しいですね。
話を聞いていたら、日本の大学に入りたい、日本で仕事をしてみたいという子がたくさんいたので、彼らが日本に来て野球をしてくれたら日本とモンゴルの関係が野球を通じて活発になると信じています。
(インタビュー終わり)
来年もモンゴルに来ることを約束しました
いかがでしたか?
言葉が通じなくてもキャッチボールで伝わる想いがある。スポーツの力を信じ、竹部さんの挑戦を応援してみませんか?
今年も笑顔を届けるために
今年は8月26日から9月1日の日程で野球教室を開催する予定です。
そのため、竹部さんは現在、クラウドファンディングReadyforを通じて、資金調達を行なっています。今年も野球の魅力をモンゴルの子どもたちに伝えることができるように、竹部さんの活動を応援してみませんか?
さらにはクラウドファンディングでのご支援のほか、一緒に野球教室を手伝ってくださる方も募集しております。ご興味のある方はクラウドファンディングのページから竹部さんにぜひご連絡ください。
モンゴルの野球普及にかける竹部さんの想いをさらに知りたいという方は、ぜひクラウドファンディングのページをご覧ください!
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