こんにちは、e-Educationミャンマープロジェクト担当の小沼武彦です。前回の記事では、離島の村から寺院学校まで、フェリーやサイカー(三輪車)で移動しながらのヒアリングの様子についてお伝えしました。

今回の記事では、マンダレーの寺院学校で見聞きしたことをご紹介したいと思います。パートナーの話によると、2週間で36校ほど廻るというハードスケジュール!始めはそう思いましたが、ワクワクの方が大きかったです。あのトラブルが起こるまでは…

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家族で月給3000円以下!?地方の生活の実態とは

寺院学校でヒアリングを行っている際、僕はある地域に行く機会がありました。そこは家族で月給3000円以下の地域で、水を入手するのが困難な現状。

僕が訪れた時、ちょうど男性が井戸を掘っている最中でした。井戸の穴は深くて底がぎりぎり見えるくらい。井戸の穴におりる時も、はしごなどはなく、土に溝を掘っているだけのものでした。

彼らと意見交換する機会はありませんでしたが、訪れた家庭では子どもたちを学校に行かせる余裕もなく、途上国の現状が自分の目で確認することができました。途上国の子どもたちが家族を養うために学校を辞め、働かなくてはいけない現状があることを今回の訪問で初めて実感できたことは大きいです。

また、彼らは自給自足の生活をしており、鶏肉や豚肉を食べれるのは1年で数回しかないとのこと。こういった奥地で教育で何ができるか。教育よりまず作物を育てる方法や仕事につける職業訓練をしたほうがいいのではないか?現地の様々なニーズに対して、どういうアプローチが考えられるのかと、常に自分に問い続けています。

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寺院学校で2度目のヒアリング開始!

家庭へ訪問後、寺院学校へ向かいヒアリングを始めました。

「こんにちは、日本から来ました小沼武彦です。」

そう自己紹介を始め、プロジェクト詳細などを話してヒアリングを始めました。

「好きな教科は何ですか?苦手な教科は?これが出来たら自分の為になる教科は?将来の夢は?」

そう1つひとつ質問をし始めていると、ある問題が見えてきたのです。それは、ほぼ全員が英語が好きにもかかわらず、英語ができないということ。もしかして、英語が必要とされているのかも…そう思い始めました。

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もっとヒアリングをしたい。学生と話したい!!

英語のニーズがあるのではと思い始め、ニーズを確かめる為に多くの学生と触れ合いたいと考えました。2週間で36校廻るんだ。間違いなく、英語が必要かどうか確かめられるだろう。そう思っていた矢先、事件は起きました。

「ごめん。仕事が急に入って帰らなくてはいけない。。」

現地パートナーは、滞在4日目にこのような言葉を言ったのです。そしてパートナーは2時間後、バスでヤンゴンへ帰っていきました。

「学校を廻れなくなった。どうしよう。滞在予定の残り10日間パートナーなしでどうしよう…」

これがミャンマーに来て、初めて弱気になった時です。しかし、迷っていても仕方がない。ここでできることを行おうと考え、寺院学校を経営しているお坊さんに相談することにしました。その後についてはまた次回以降お伝えしたいと思います!

【おまけ】ミャンマーの洗礼その2

お肉が中々食べられない家庭だとタンパク源がとれないことがあります。そのような家庭は田舎の奥地が多いです。タンパク質を取る為に、彼らが食べるものはなんとネズミ!

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開発が行き届いていないミャンマーの奥地でネズミが食べるものは穀物だそうで、この種類のネズミは現地の人曰く「Clean」だそうです。必死で頭をがぶっと食べました。お味は…サキイカの味でした。みなさん、ネズミはサキイカの味がします。

[e-Education Project]


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